2010年07月07日

聴覚障害者が原告の裁判で字幕表示・神戸地裁民事部

7月6日、神戸地裁で障害基礎年金不支給の取り消しを求めて提訴していた裁判の原告本人尋問がありました。

この尋問にあたり、原告代理人は速記官の立ち会いによって字幕表示を裁判所に求めていましたが、裁判所から、速記官の職務は裁判の内容を記録するためにあり、本人の手助けのための通訳とは異なる、というような理由で断られたとのことで、リアルタイム速記によって字幕表示ができるワードワープ社がこの依頼を受けることとなりました。

法廷で「はやとくん」によるリアルタイム字幕がスクリーンに表示される、この様子を見届けたようと、花子は神戸地裁に行ってきました。

10:30開廷。今回は入力者と出力者(校正含む)2人によるリアルタイム速記で、元速記官のOさん、Nさんが担当しました。

字幕表示のスクリーンは原告の真横状態で立てられていました。原告は正面の質問者の様子から質問が終わったのを悟り、横のスクリーンの文字を読んで答えるという具合にスムーズにやり取りが進行していました。

タイムラグは1秒程度、完璧な字幕表示でした。

そこに突然、裁判長から「技術者は答えは打たないこと。質問が聞こえないということで許可したことだから守ってください。」との注意。
すかさず原告代理人が「それが何か支障がありますか。支障がなくてもですか。」と異議を唱えましたが、「支障がなくても、約束ですから。」とにべもありません。

やむなくここからは問いのみの字幕表示となりました。
でも速記者の習性ですよね、つい耳に入った本人の言葉を打ってしまって、あわてて表示したものを消すという、なんとも不自然なことも起こってしまいました。

傍聴席にいる者にとっては、本人さんの背中しか見えないし、耳が聞こえなかったことで受けた幼いころのつらさや、学校生活、結婚してからの子育ての苦労など涙ながらに話すのを聞き取るのは困難でした。
また、傍聴席には聴覚に障害のある人もおられ、スクリーンの見えない左側で手話通訳、中央前列でノートテイクがされていましたが、こんな裁判なら傍聴席に向けてもう一つスクリーンが用意されていればと、市民に開かれたはずの裁判所、こんな場面でも生かしていただきたいと切に思ったことでした。

原告側の質問のあと、被告代理人からも質問があり、最後に左陪席が結構長く、更に裁判長も聞きました。

約束どおり裁判官の質問だけの字幕表示でしたが、裁判官には本人の答えが聞き取りにくかったようで、例えば本人の「中途失聴者」という発言について、もう一度と促し、再度本人が言った「中途失聴者」をOさんが打って表示すると、「ああ,中途失聴者」とつぶやく場面もありました。また、何段の音が言いにくいのですか、という質問に対して、本人は「い段」とか、幾つか例を挙げて言ったようですが、真正面の裁判官は2回も聞き直していました。傍聴席ではとても聞き取ることはできませんでした。

原告代理人は「最後に裁判所に対して言っておきたいことはありますか」と。答えて「今まで法廷での裁判官・弁護士・社保庁のやり取りが全く分からなくて悲しい気持ちでした。今日はスクリーンに出してもらってありがとうございました。」と述べられました。

この心からのお礼の言葉、裁判所はどう聞いてくださったでしょうか。

最初から、裁判所が速記官を立ち会わせてリアルタイム速記で字幕表示していれば、こんな悲しい気持ちを起こさせずにすんだでしょうし、裁判を受ける権利の実質保障と司法サービスの実現ができました。原告の費用負担は無用なものでした。

更に裁判長は、調書作成には1カ月半くらいかかると言っていました。民間委託の録音反訳するのかどうか分かりませんが、なんだか裁判所、二重三重の無駄をしているぞ、と叫びたくなる気持ちです。

(新聞記事は提訴を報じる2009年5月16日付けのもの)

毎日新聞記事.jpg





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2010年06月29日

今年も平和行進に

毎年恒例の平和行進が我が町にやってきました。

今朝は昨夜の大雨がやんで、曇り空という平和行進日和 手(チョキ)

昔からの街道をのんびりと、また田植え後のみずみずしい田んぼをわたる風もひときわ心地よく歩くことができました。

左の写真は通し行進者のお一人、大越文さんとの記念写真。
大越さんは5月のNPT核不拡散条約再検討会議に参加され、ニューヨークでも随分と歩かれたことでしょうが、引き続き8月の広島世界大会まで通しで歩いている明るく元気な、大輪ひまわり女性でした。

右の写真は我が町の副町長さん、副議長さん、職員の方たちの出迎えセレモニーでそろわれた通し行進の皆さまです。
非核宣言をしている町だけあって、いつも大勢の方が出迎えてくださいます。
冷たいお茶のサービスもあり、うれしいです。

通し行進の文さんと.jpg平和行進.jpg

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2010年06月12日

守る会ニュース「−追悼 井上ひさしさん− 裁判所速記官への『応援歌』をありがとうございました」

守る会本部ニュース31が発行されました。
1Pから4Pにかけて3月に開かれた第13回総会報告が詳しく紹介され、5Pには4月に行った国会議員要請行動の報告が載っています。

その6Pに「−追悼 井上ひさしさん− 裁判所速記官への『応援歌』をありがとうございました」と題して守る会幹事・丸山竜署名記事が掲載されています。

ブログ子も4月15日付け記事で、ずっと応援していただいた井上ひさしさんに対し御礼をこめた一文を掲載させていただきましたが、このニュースで「日本語観察ノート」本のことを初めて知りました。

読売新聞の「日本語観察ノート」連載の中で、「裁判所速記官の廃止問題」と題して(1999年10月3日付け)「わたしの考えでは、すべて司法予算の少なさにある。・・・法廷から速記官を追い出そうとしているのは、右の数字に表れているような、国民軽視のお役人根性なのです。」と発言されているとありました。

しかもこの連載はまとめられて「日本語観察ノート」として2002年4月に中央公論新社から発刊されているというではありませんか。
更に、さいたま市の図書館の貸し出し状況まで調べられて、高率で貸し出されていることまで紹介されています。

ぜひ花子も近くの図書館で探してみようと思います。

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2010年06月08日

若葉マーク 今日で祝卒業!

速記という技術は自信があった花子・・でも乗り物は自転車さえ自信がありませんでした ふらふら

そういう花子が一年前に運転免許を取りました!

ええっ、大丈夫? という心配の声を聞きながら、なんとか一年、無事故無違反でブラボー!

明日からは、私を見守ってくれた若葉マークともお別れ・・・ 

裁判所で実地に学んだ、ちょっとした気のゆるみが事故につながる、年配者を襲うアクセルとブレーキの踏み違い、をいつも頭に、警戒警報発令中の緊張での運転です。

次に目指すはゴールド紅葉マーク! 頑張ろう わーい(嬉しい顔)

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2010年06月03日

「DVDの閲覧拒否」これって、どういうこと?

3月19日付けブログ記事「こんなときこそリアルタイム速記、じゃないでしょうか。」で書きました裁判の続報記事が6月2日付け朝日新聞夕刊に掲載されていました。
その結びに「DVDの閲覧拒否」と書かれていて、これってどういうこと?と、???がいっぱい浮かびましたので記事全文を引用して紹介します。

引用開始−
「審理差し戻しを要求 控訴審開始 誤訳主張の被告側 
 覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)の罪に問われ、一審の裁判員裁判で懲役9年罰金350万円の判決を受けたドイツ人女性(54)の控訴審第1回公判が2日、大阪高裁であった。弁護側は『一審の司法通訳人による通訳ミスが裁判員の判断をゆがめた可能性がある』と指摘。一審判決を破棄し、審理を大阪地裁に差し戻すよう求めた。
 弁護人の渡辺修弁護士は同日、『一審の法廷内のやり取りが録音されたCDを専門家が分析した結果、被告の比較的長い発言のうち65%で意味の取り違えや訳し漏れがあった』とする鑑定書を提出。これに対し、検察側は『司法通訳人が意訳した部分があるが、誤訳にあたらない』とする答弁書を出し、被告側の控訴を棄却するよう求めた。
 今回の問題をめぐっては、一審の審理の映像が記録されたDVDの閲覧を渡辺弁護士が高裁に申請したところ、拒否されている。(阪本輝昭)」
−引用終了

DVDは弁護人など当事者には交付すると、最高裁は説明していたはずですが・・・。

PS(6月7日)
と、最後の一行に書き込んじゃいましたが、最高裁がDVDを弁護人に交付するとしていたのは、「一審の裁判員裁判における弁護人に対して」ということであること、調べて分かりました。
さっそくコメントで教えてもらった「一日一生」さんブログでも、控訴審の弁護人に対しての法的根拠がないとのことが書かれています。
こういう通訳事件だと、控訴審を担当される弁護人にとって画像記録というのはぜひ確認したい重要なものであることには間違いないでしょう。急いで法的根拠を作ってもらわなければなりません。

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2010年05月22日

全国で初めて、要約筆記者が裁判員裁判に

新聞やテレビで、補充裁判員に選任された聴覚障害者の方のために要約筆記者3人が配置されたという報道がありました。奈良地裁の裁判員裁判です。

以前、裁判員裁判を周知させる取り組みの中では、聴覚に障害がある方が裁判員に選任された場合、最高裁は手話通訳者を配置することを主に考えて模擬裁判などを行っていましたが、手話が通訳手段とならない方も相当数おられる現状を踏まえその対応が注目されていたところでした。

今回、詳しいことは不明ですが、補充裁判員に選任された方に要約筆記による情報保障が行われ、「判決後の記者会見で『配慮してもらい、困ったことはなかった』と話した。」(5月22日付け朝日新聞)と報道されていて、聴覚に障害があっても裁判員として裁判に参加できる道が開かれたことはよかったと思います。

今後も、同じような事例や、更に当事者としてという場合もあるかもしれません。

そんなとき、全国の裁判所にいる速記官という法廷速記の専門職の技術を使わないなんて、あまりにももったいない。
ぜひ速記官によるリアルタイム字幕による情報保障の活用
を考えていただきたいと思います。

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2010年05月15日

スペイン国会でステンチュラ!

ドュックエアー.jpgちょっと異文化体験のブータン旅行に行ってきました。

経済的にはまだまだこれからの国と思われますが、そこに暮らす人たちの穏やかさや落ち着きは、ちょっとほかでは見当たらないような魅力的なものがありました。

そんな国で見たNHKTVワールドニュースにスペイン国会の様子が映し出されて、ステンチュラを使って速記している女性の姿を発見。

悲しいかな、言葉が分からず内容は把握できませんでしたが、速記者が同じステンチュラを使って国会で活躍している!ということに目が釘付けになりました。

日本ではなかなかお目にかかれない映像に海外でも浮かれてしまった、花子の速記官魂でした。

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2010年05月03日

5月3日は憲法晴れ〜

晴れ今日は憲法が生まれて63年、空も山も心底から祝おうという憲法晴れとなりました。

ニューヨークでは今日から核不拡散条約(NPT)再検討会議が開催されるとのことで、この憲法晴れがニューヨークの空、緑を一層輝かし、再検討会議が核の不安を取り除く一歩となるよう、その成果を大いに期待しています。9条の会ピースウォーク.jpg

そんな壮大な思いを込めて、小さな町の9条の会ピースウォークに参加してきました。
今回はちんどんの若者2人の参加もあり、賑やかなピースウォークとなりました。

亡くなって早くも1年になるというロック歌手の忌野清志郎氏も、憲法には思い入れが深かったようですね。コンサートでもたびたび憲法9条のこと語っていたとか、最近になって知りました。

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2010年04月29日

あのころは54名の速記官(大阪地裁)

昨日(4月28日)付けの朝日新聞朝刊に「母子殺害 死刑を破棄」の大見出しで、最高裁は、無期懲役とした一審大阪地裁判決、死刑とした二審大阪高裁判決ともに破棄して、大阪地裁に審理を差し戻したとの報道がありました。

今から8年前の2002年の事件です。

そういえば、あのころ大阪地裁には速記官は54名いました。
(最高裁が養成停止を決めた1997年は100名いましたが、このころ既に半減。現時点では3分の1に満たない30名になってしまいました。)

そして、このような重大な事件で、かつ事実に争いがあるという事件は、すべてと言っていいくらい裁判官から速記の立ち会いが要請され、それに応じられるだけの速記官もいて、証人や鑑定人や被告人の証言・供述は速記録として残すことができました。

速記官が作った速記録は、一審、二審の審理過程において十分に活用されることでしょうし、こういう事実調べを行わない上告審最高裁においても、一審・二審公判記録としての役割を果たせていることだと思います。

こうして考えてみると、きちんとした公判記録を残すことの重要性は不変!だと、ますます確信が強まり、その担い手たる速記官の養成再開は急務だとあせります。

そろそろ最高裁だって気づき始めているのではないでしょうか。

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2010年04月19日

2010年4月の全国速記官配置図

10年4月全国配置図.jpg速記官の養成停止以後、どんどんと現職速記官数が減っています。
去年からみると5名減でカーブはゆるやかではありますが。

しかし、14年前の最大速記官数825からみて現在の240は、かつての3分の1を切ってしまいました。
配置がゼロという地裁が8庁、1人配置が10庁にものぼっています。

裁判員裁判も始まって、リアルタイム速記で素早い速記録の提供を!と現職速記官は日々腕をふるっていますが、いかんせん、この人数が増えないことには限界が!

全国津々浦々での司法サービスは厳しいのが速記職人としてはつらいところです。

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2010年04月15日

井上ひさしさん、逝く・・

いきいきとした日本語、地に根ざした日本語を深く愛し、井上作品の舞台は、何人もの井上ひさしが所狭しと飛び回っている世界でした。その井上ひさしさんが逝ってしまわれた・・。

実は井上ひさしさんは裁判所速記官制度を守ろうと、いち早く声を上げてくださった著名人のお一人でした。法廷の言葉のリストラを考える.jpg

まだ守る会が発足していない1997年1月18日、埼玉弁護士会と全司法埼玉支部が主催した催しで講演をされています。急逝の報にふれ、報告集をしみじみと読み直してみました。

約50分「聞き書きは、イワシの頭でするものか?」という意表をつく演題で、大変深い話をおもしろく語っておられます。 (「 」内は報告集から引用)

まず憲法の話から始められていて、「憲法と言いますと、私たちは『何かめんどくさい』と、ご存じのように憲も法もすべておきての意味ですから、『おきての中のおきて』という・・」ことになって「日常会話の中に憲法という言葉が入ってきますと、非常に緊張しますし、・・」。として憲法が日常に入り込みにくくなっているけれども、英語ではザ・コンスチチューションとなって普通名詞Constitution、構造とか本質を意味するものに冠詞がついて憲法となるところから、憲法を「〈この国の基本的なかたち〉というふうに言い換えますと日常の中に入ってくることができる言葉になる・・」と語っておられます。

その憲法の中で裁判は大きな柱だと続けられ、「国は客観的な判断人」というシステムの中で「裁判所の中におけるすべてのやりとり、言葉のやり取りというのは、これは完全に残しておきませんと、この事件が、更に上級の裁判所に行くとか、あるいは十何年もかかっていくとか・・」、「そういう逐語録の調書が、大変に重要になってくるわけです。」。

次々と話題は移り「速記官というのは実は神なんです。」「あっちにひいきするとか、こっちにひいきするんじゃなくて、その場で起こることを客観的に正確に写していくという神々のうちの一人なんですよね。ただし、この方々は、声を出さないんです。声出してたら大変ですよね、自分の声も打たなきゃいけないから(笑い)」「そういう声を出さない人に、まずしわ寄せがくる。」「ほんとに卑怯なやり方によって、速記官の方々が裁判所からいなくなる、」と怒りを率直に述べられています。

更に次々と国家論、日本語論が激流のごとく展開された後、「本当に大事な、私たちの権利を守る、権利を明らかにする、改めて明らかにする、そういう裁判所、法廷の記録を割と軽く扱おうという、そういう動きには、私は、ささやかですが全身を上げて反対します。」と宣言されました。

あれから13年、朗報を御許にお届けすることができないままの別れとなりましたが、井上先生が私たちに遺してくださった志はずっと引き継いでまいります、埋み火のように大切に。 
          
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2010年04月08日

今年もいざ!衆・参議院法務委員へ要請行動

去年に続いて今年も(4月7日午後)国会議員への要請行動を行いました。

参加者は鶴見会長以下10名。班分けして、衆・参議院すべての法務委員を訪ねました。

今回の要請行動の目的は、これまで同様、速記官制度問題について経過や問題点を説明し理解を深めていただくことを通じ「速記録による裁判記録作成の法制化のお願い」を主題として行いました。

まず衆議院から始めましたが、ほとんどのところは議員ご本人は不在で秘書に資料をお渡しし要請の趣旨を伝えるということしかできませんでした。


参議院では議員不在のところでは秘書対応しかできませんでしたが、今野東法務委員会理事は昨年に引き続き面会がかない、直接要請を行うことができました。その模様を写真に収められなかったのは残念でしたが。

更に仁比聡平法務委員は一度お訪ねしたときは不在でしたが、秘書氏から4時過ぎ戻りますのでそのときにという対応を受け、やはり昨年に引き続き直接面談して要請することができました。衆参法務委員に要請10年4月7日.jpg
約1時間の懇談の中で、仁比議員からは「基本的に裁判所予算が0.4%しかないということが問題。裁判官の増員や、全司法の大運動、弁護士会の地域司法計画などもっと大きな裁判所にしていかなければならない」という問題意識を披露。
更に「裁判員裁判が『見て聞いて分かる審理の実現』をめざすことと、きちんとその裁判の記録を作ることは別次元の話」と明確に述べられ、だから速記録は要らないというのはすり替えの議論だとの指摘がありました。 おお心強い!!

お忙しい中、面会に応じていただきました今野議員、仁比議員、ありがとうございました。
花子たちも今後、資料渡しっぱなし、お願いしっぱなしじゃなく、こまめな情報交換に努めないといけないなあ、ということを感じた要請行動となりました。


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2010年03月19日

こんなときこそリアルタイム速記、じゃないでしょうか。

今日3月19日付けの朝日新聞朝刊(大阪本社版)で、
大きく「誤訳6割『裁判員に影響』」見出しの報道がありました。
大阪地裁の裁判員裁判です。

英語を母語とする通訳事件で誤訳が判決に影響を与えたのではないかと、弁護人が審理を地裁に差し戻すように求めて大阪高裁に控訴しているという内容です。
審理過程すべてがDVD化されたものに基づいて、通訳論が専門の大学教授によって鑑定がなされたということで、誤訳の事例が詳細に紹介されています。

この報道を見て、10年ほど前、オーストラリアで日本人が被告人となった刑事裁判の弁護人をされた弁護士が、速記官制度を守る会大阪支部でされた報告を思い出しました。

オーストラリアでの裁判は、当然通訳を介して英語で行われたのですが、そのやりとりのすべてがリアルタイム速記で弁護人席のモニターに表示されたということでした。

弁護人はモニターを見て、日本語での応答が、最もふさわしい英語に通訳されているか、誤訳はないか、ということを即座に検証することが可能だった、ということでした。

これはすごい!こんなシステムを日本でも!と花子の夢となりました。

これが今、10年もたたぬ間に夢ではなくなっています。
リアルタイム速記「はやとくん」は、迅速でかつ公正を求める裁判の場で役に立ちます。

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2010年03月14日

第13回守る会総会、裁判員裁判でのhotな話題次々と

3月6日午後、東京で開催の総会。
時節柄、裁判員裁判第1号・第2号の話題など、時間いっぱいぎゅうぎゅう詰め総会となりました。


冒頭、鶴見会長のあいさつ。
「裁判の公開とは単にその公判廷の公開のみを指すものではない。公判がどのように行われたのか、正確に残された記録、資料によって後世にまで公開されるということである。民族学者宮本常一氏『旅する巨人』の中の一節『記録されないものは記憶されない。』これは至言である。」と、速記録によって公判廷での証言が記録され残されることの重要性を改めて強調されました。

総会のメインは
「速記録新時代に向けて−検証!裁判員裁判で公判記録はどうなった?−」
と題したパネルディスカッション。

パネリストは安原弁護士(兵庫県)、山元弁護士(埼玉)、速記官3人(東京地裁)

安原弁護士は、
「裁判員裁判の弁護人として関わった経験に基づいて、裁判員裁判は従来の調書裁判から、公判中心主義に転換させた。この公判中心主義への転換は速記録の復権に結びつくものである。」

山元弁護士は、
「埼玉1号(全国2号)事件を担当した経験として、準備段階で音声認識システム試作品を渡されて見たが、呼吸音のようなものにまで反応していてひどいものだった。仮に良くなったとしても弁護人は紙が使いやすい。実際公判後DVDをもらったが、被告人との接見後、弁護団での打合せと続き、DVDを検索して使うということは時間的に非現実的なことだと実感する。音声認識利用で速記要請はできないと考えていた。」

速記官は、
「去年11月に全国アンケートを行った。それによれば裁判員裁判への立ち会い予定は6庁であった。」との発言に続いて、
東京地裁では速記官配置部に裁判員裁判が係属した場合には、速記官の立ち会いが要請されているとの実情報告あり。それによると、「部に2人の速記官配置の中、傍聴希望者多数のための警備などを担当しながら2時間30分強の立ち会いで即日渡しはできなかった。速記官4人ならできた。来週立ち会う事件では少しでも早く渡せるようにしたい。」とか、また他の部の速記官からは「立ち会った事件で、評議が15〜16時間あった。使いたいだろうと思って翌日9:30に渡した。金と月の評議に使われたと思う。次はゲラを当事者に渡せるようにしたい。」とか、

また地方の速記官からは「アンケートの後になるが1件目は録反だったが2件目は否認事件なので裁判官から速記要請があり、午前立ち会い分は午後に提出、午後立ち会い分は翌日朝に提出した。しかし書記官点検と裁判官認印で当事者には判決日渡しとなった。今までも要望があればゲラ段階でも渡している。そういうこともできるので要望を出してほしい。」という発言も。

会場にお見えの弁護士からは、
「今、事実を争っている裁判員裁判の弁護人として、速記官立ち会いの要請書を出す」とか、
「音声認識システムの利用状況について弁護士会としてアンケートを実施している」とか、
全司法労働組合では「裁判所に人的・物的充実を求める請願署名や速記官の養成再開署名を今取り組んでいる」
という発言が続きました。

どうやら裁判員裁判への速記官の立ち会いは、第一線を預かっている裁判官からは望まれているように花子には見えました。13回本部総会全景.jpg

既に速記官がゼロ配置という裁判所では今すぐの対応は難しいかもしれませんが、
裁判員裁判を担当される裁判官、検察官、弁護人から速記官立ち会い要請の声を率直に上げてほしいです。ユーザーの声が速記官の養成再開の扉を開きます。


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2010年03月11日

日弁連新会長に宇都宮建児氏当選

前代未聞の出来事として弁護士ならずとも注目していた仕切り直しの日弁連の会長選挙でした。
ブログ「弁護士任官どどいつ集」
http://blog.goo.ne.jp/gootest32 によれば、

日弁連会長選の再投票で、宇都宮候補が逆転当選。
1回目=宇都宮8555<山本9525
2回目=宇都宮9720>山本8284
52単位会の3分の1の18会で過半数を獲得する要件についても、宇都宮候補が大票田の大阪をはじめ、新たに山口県・大分県・香川県・宮崎県で獲得し46会を制したのに対し、山本候補は東京三会と和歌山・釧路を維持し、山梨県で逆転したものの合計6会に留まった。

という結果だったとのことです。


裁判所速記官にとってユーザーの要団体である日弁連からは、速記官制度危機の時代からずっとご支援いただいてきました。
これからも、新体制になった日弁連に要請に伺う機会もあると思います。
そのときはぜひピカピカの宇都宮会長にお目にかかりたいものです。

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2010年03月08日

続報「控訴期限に間に合わなかった公判調書!」

守る会本部の第13回総会が先週3月6日にありました。
その濃い中身はまた報告するとして、その場で1月6日付けブログ、北海道新聞記事(12月20日付)の内容は誤報である、という指摘がありました。
それでいろいろと調べてみましたら、最高裁のほうから「刑事部のほうから適切に作成されたという報告がきている」とのことで訂正の申し入れがあり、1月上旬、次のように訂正されていたということが分かりました。  転載の責任上、全文を掲載します。


以下記事引用−
 評議で活用はこれから?=裁判員「もっと説明を」−法廷の録音録画システム

  裁判員制度の開始に伴い、法廷でのやりとりを記録した映像と音声を評議で確認できる「音声認識システム」が導入されたが、裁判員経験者からは「知らなかった」「メモで十分」などの声が上がっている。今後増えると予想される重大事件や争点が多い複雑な裁判での活用が課題だ。

  同システムは、被告や証人などの様子を法廷内のカメラで撮影するとともに、証言内容を録音して自動的に文字化する。評議室のパソコンで証言内容の一部から検索してその場面を再生し、改めて確認できる。最高裁が約6億円をかけ、全国の裁判員裁判対応の計162法廷に導入した。

  大阪地裁の評議で実際に使用した裁判員経験者の立花祐一さん(81)は「文字の誤変換など不完全だが、補助的に使えばいい。こういうシステムがあるのは安心」と話す。

  一方、同地裁で裁判員を務めた30代男性は、システムの存在を知らなかったという。男性は「大事なことなのだから、裁判官からちゃんと説明してほしかった」と憤った。同じく知らなかったという50代女性は「自分のメモで十分だったが、争点が複雑な事件などで必要になると思う」と語った。

  全国初の裁判員裁判で弁護人を務めた伊達俊二弁護士は、システム導入で速記録がなくなる問題点を挙げる。同弁護士は「システムは誤変換が多く、翻訳に時間がかかることもあるのではないか」と話す。同弁護士によると、この裁判で東京地裁から公判調書の閲覧が可能という連絡が来たのは、一審判決の約2カ月後だったという。(了)
−引用終わり


訂正されたのは、最後の段落以降です。
公判調書が、いったい何時「適切に作成された」のかは記事から消えてしまいましたが、閲覧可能の連絡が来たのは一審判決の約2カ月後というのが、また花子の目を引いてしまいました。雷


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2010年03月04日

3月3日、昔ながらのお雛様行事

昔々から、女の子の健やかな成長を願って
お雛様を流していた淡嶋神社(和歌山県加太)の神事、雛流し1.jpg
高校クラス会に参加して間近で見ることができました。

淡嶋神社の神殿には寄せられたお雛様がいっぱい。

それが三艘の白木の舟に乗せられ、担がれ、海岸に運ばれます。雛流し2.jpg

神官のみとこのり、子どもたちの歌声に送られて海に流されていきます。


その静かな流れの中、子どもたちの健やかな成長を願う
気持ちが自然にあふれる、心安らかな行事でした。

雛流し4.jpg雛流し5.jpg雛流し6.jpg3月3日雛流し7.jpg

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2010年02月25日

ステンチュラ・フュージョン見つけた!

今、世界中の注目をあびている米議会下院でのトヨタ問題公聴会。
その様子をテレビで見ていたら、やっぱりそこに速記者がいました! 

質問を繰り出す議員と証言者の間にあるスタッフ用と思われるテーブルの一角に、速記タイプステンチュラ・フュージョンがちらりと映りました。速記者とおぼしき若い女性とともに。速記タイプステンチュラ・フュージョン.JPG

長時間だし、しかも連日の公聴会。きっとリアルタイム速記が活躍して、即座に証言録が関係者の手元に届けられていることでしょう。

日本の政界、経済界大注目の中、この黒衣の働きにも注目が寄せられるのではないでしょうか。

日本では、花子たちグループの自信作、電子速記「はやとくん」が唯一リアルタイム速記を可能にするシステムです。
 

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2010年02月16日

「法と言語科学研究所公開講演会」ご案内

「法と言語科学研究所公開講演会(第1回)」
及び「第2回法廷言語コーパス研究会」が開催されます。

 日時: 2010年2月26日(金) 1:30pm〜2:50pm
 会場: 明治大学和泉校舎リエゾン棟2階会議室

 明治大学和泉キャンパスへのアクセスは→
 
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/izumi/access.html

講演者は、このブログでも紹介しました「法廷における方言−『臨床ことば学』−の立場から」という博士論文を著された 札埜和男(京都教育大学付属高等学校)さんです。

今回は
「方言(地域語)と裁判員制度〜速記官の役割を視野に入れながら〜」
と題して講演されます。

ウイークデイの午後という時間帯なので、時間の都合が難しいかもしれませんが、こういうお話を東京のど真ん中で聞けるというのは貴重な機会ですので、ぜひぜひのお勧めです。手(チョキ)

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2010年02月06日

第13回本部総会のお知らせ

速記官制度を守る会(略称)本部の第13回総会が来月3月6日に開催されます。
 日時 2010年3月6日(土)13:30〜16:45(開場13:15)
  場所 南部労政会館 第5会議室(03-3495-4915)
        東京都品川区1-11-1  ゲートシティ大崎ウエストタワー2F

内容は、
 第1部 3人のパネリストが語る!
      ・裁判員裁判の記録はどうなっているのか?
      ・速記官はどうかかわっているのか?
      ・裁判に必要な記録の在り方とは?
     
 第2部 第13回速記官制度を守る会総会

です。


第1部は、本格的に始まっている裁判員裁判について、マスコミでは報道されない実態や、問題点が指摘される貴重な機会となるに違いありません。

第2部は、第1部での現状分析を受けて「会」としての方針、参加者からの提起をいただいて、これからの活動を決める場とします。


守る会会員のみならず、関心をお持ちの方のご参加をお待ちしております。


なお、当会の正式名称は「裁判所速記官制度をまもり、司法の充実・強化を求める会」です。
今注目の裁判員裁判だけではなく、検察審査会制度の改革から始まる裁判、更に、過去の裁判の見直しについても裁判記録は重要なものです。
いつの時代でも、司法制度は歴史的に検証されることに堪えるものでなければならない、そういう意味を込めた会の名称となっています。


posted by sokkikan at 19:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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