2011年01月02日

新年 明けましておめでとうございます。

皆さま、新年 明けましておめでとうございます。
唐招提寺・金堂.jpg

新年を迎えるにあたり、花子はちょっと足をのばして唐招提寺を訪れました。

約10年間に及んだ平成の大修理を終えて、再び荘厳な姿を現した唐招提寺の金堂は優美さと重々しさがただただ美しい。

中には、中央に廬舎那仏、右に薬師如来立像、左に千手観音立像が圧倒される間近さに居並び、息をのむ思いでした。

この唐招提寺は、唐の高僧鑑真和上によって759年に創建されたものだそうで、鑑真和上は5度の航海の失敗で盲目となりながらも、6度目の航海で遂に日本に来られたというエピソードを昔学んだこと思い出しました。


歴女とか仏女?とかファンが多いこのごろだそうですが、確かに長い時を経ても変わらぬ
美しさ、荘厳さに触れることは心が落ち着きます。

万両.jpg
今年もそうやって心に涼風を送り込みながら、速記官制度を守る会の一歩一歩の前進をはかっていきたいと思います。

皆さまのご助力、応援を心からお願い申し上げます。



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2010年12月27日

ちょうど折り返し点・裁判員制度の見直し

施行3年後に見直すことになっている裁判員制度は1年半を経過して折り返し地点となりました。

先日(12月19日)、社会福祉法人大阪ボランティア協会主催で開かれた「市民が創る!裁判員制度・国会議員徹底討論会」に参加してきました。
主催者によると、政党要件のある9政党に出席依頼したとのことですが、自民党からは「出席はしない」と断りがあり、公明党、社民党は「調整がつかず」とのことで、民主党、みんなの党、日本共産党からの3議員(皆さん法務委員)の出席となったとのことです。
コーディネーターは日弁連裁判員本部事務局次長の西村健弁護士。市民が創る裁判員制度 国会議員徹底討論会.jpg
各政党には予め討論テーマ3点を送付し、回答書が用意されていました。
特徴的な意見・議論を紹介します。(持ち時間や発言順は公平に運営されました。以下報告は発言順でないものも含みます。)

テーマ@ 対象事件について
 辻恵氏(民主党・衆議院議員) 
    死刑などの重度な罪は外す。従来より1.5倍重罪化している。密室で行われる公判前整理手続が問題。すべてお膳立てさ れた中で市民の感覚生かせるのか。それより公務員犯罪等を試行すべき。
 桜内文城氏(みんなの党・参議院議員)
    若い政党で党として裁判員制度の方針を持っていない。民主主義の要請として裁判に市民感覚を反映させる制度であるから、死刑など重度な罪や性犯罪を外して、軽度な罪に拡大する。(井上氏提案の)表現の自由に関するものほど市民感覚が必要に共感。
 井上哲士氏(日本共産党・参議院議員)
    もともと「重罪」をということで発足している。見直すことが必要と考えるが、表現の自由や公務員犯罪に拡大すべきではないか。(辻氏の言われる)重度な罪をどうするかと、公判前整理手続の問題は別のことではないか。
  西村健氏
    重度な罪についてどうすべきか意見が分かれるが、拡大しようとする方向性については一致みられる。

テーマA 評議の多数決の方法について
 井上哲士氏
    死刑のみ全員一致とする。
 辻恵氏
    死刑は全員一致であるべき。その他についても全員一致の方向に。
    量刑は外すという陪審制度の方向に向かうべき。
 桜内文城氏
    量刑は外す。死刑制度に反対する市民がいる中で全員一致を求めるのは矛盾がある。
   
テーマB 裁判員の守秘義務について
 桜内文城氏
    守秘義務は課すが罰則規定を無くす。市民の良識がある。罰則があることで検証すら十分にできなくなる。
  井上哲士氏
    守秘義務はプライバシーに関することに限定し、罰金のみとする。裁判員裁判の95%で記者会見行われている。しかし守秘の範囲はあいまい。評議で守秘義務があるから話せたという面もあり一定必要と考える。
  辻恵氏
    守秘義務は課すが罰則規定をなくす。
    被告人の信頼に足る評議がきちんとされたかこそ重要。市民への配慮ということで日程を縮めるのは本末転倒ではないか。問題多い現行制度は見直し不可欠だ。


この後、参加者からQ&Aに移り、被告人の選択制、終身刑の導入問題、裁判員の精神的ケア、評決比の明示など、議論は多岐にわたりましたが割愛します。

最後に今後の見直しの方向として
 辻恵氏
    政党内でまず議論を起こしていく。裁判員経験者の意見も聞いていく。
 桜内文城氏
    少数者を守るのが司法の役割と位置付け、専門家の立法論として議論していく。
  井上哲士氏
    司法制度改革は市民参加で進められた経過がある。その流れで見直していく必要がある。裁判員経験者の聞き取りは丁寧にする必要がある。
との発言で終了しました。

この画期的な催しは市民グループ「裁判員ACT」の企画だそうです。
いよいよ裁判員制度見直しの動きが動き始める予感がします。
花子たち速記官グループも照準を合わせていかなければ!ですね。

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2010年12月20日

今週末開催「はやとくんフォーラム2010」ご案内

 今年も電子速記研究会主催の「はやとくんフォーラム」が開催されます。
 「はやとくん」通信bT1で案内がありました。
 なんと、今年のテーマは「方言に対応する!」です。
 普通の言葉は「はやとくん」できれいに変換しているのに、方言で話されると誤変換が多くなってしまう、  この現象をそれぞれの地域対応の応用力アップで、きれいに変換させよう、というテーマです。

● 場所
東京グリーンパレス
〒102−0084東京都千代田区二番町2番地(03-521-4600 代表)
東京メトロ有楽町線麹町駅( 番町出口5 ) 徒歩1分
JRまたは都営地下鉄新宿線東京メトロ南北線市ヶ谷駅徒歩7分
JRまたは東京メトロ南北線四ツ谷駅徒歩7分
東京メトロ半蔵門線半蔵門駅徒歩7分

● 日程
◇ 1 2 月2 5 日( 土) はやとくんフォーラム
1 3: 0 0- 1 3: 1 0 開会
1 3: 1 0- 1 4: 1 0 「はやとくん」の新機能等
1 4: 2 0- 1 6: 0 0 付属語についての基礎講座
各地の方言に対応する登録のしかた
1 6: 1 0- 1 6: 5 0 WW社のお出かけ( 神戸地裁の聴覚障害者の裁判等)
1 6: 5 0- 1 7: 0 0 閉会
1 7: 3 0- 1 9: 3 0 懇親会(同グリーンパレス内会場にて)

◇ 1 2 月2 6 日( 日)
 総会、開発会議、全司法と守る会と速記官の懇談会等(会員限定)
9: 3 0− 11 : 00 総会
1 1: 0 0− 12 : 00 開発会議
1 3: 0 0− 14 : 00 方言先進地域の大阪のやり方
1 4: 0 0− 15 : 00 開発会議& 総会残りと質問コーナー
1 5: 0 0− 16 : 00 全司法& 守る会& 速記官懇談会


暮れも押し迫っての開催ですが、「はやとくんフォーラム2010」にぜひお越し下さいませ。

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2010年11月25日

アンニョンハシムニカ ソウル!

中央地裁前記念写真.jpg 司法改革大阪各界懇談会 韓国国民参与裁判視察団の一員としてソウル中央地方法院ほかソウル弁護士会市民団体「参与連帯 司法改革センター」を訪問し、懇談会、傍聴、意見交換と盛りだくさんな、意義あるツアーから帰ってきました。

 ちょうど北朝鮮からの砲撃があり応戦しているというニュースの真っ最中、空港閉鎖になったらどうしよう、ドキドキしながらの帰国となりました。

 一行は18名。弁護士が4名で、団長は明賀元日弁連事務総長。あと14名のうち、速記官は元も入れて2名。更に守る会大阪支部の安原支部長(弁護士)も参加されましたので心強いツアーでした。

 まず、地方法院では法院長室に案内されて一人一人と握手を交わして歓迎のご挨拶。その後、懇談会へと移りました。

 中心的な議題は、国民参与裁判実施3年を経た中での評価や今後の課題についてのものでしたが、長くなるのでここでは省き、法廷速記に関する回答を記します。

「参与裁判は選任手続から証拠調べまで100%速記者が立ち会ってリアルタイム速記している」「その画面は裁判長の前のモニターに表示される」「裁判長の主な仕事は速記の内容を検討すること」「速記録を当日陪審員に示すことは難しい」「上告審に利用する」といったものでした。

 参与裁判は被告人に選択権があること、争いのある大きな事件は私選弁護人が付き参与裁判を選択しないことなどあり、ほとんどの事件はその日の内に判決となるのが大半とのことで、日本の裁判員裁判と異なる事情があるようです。

 その後、11時に法廷に案内され、非公開で行われる選任手続の途中から傍聴することができました。(本来傍聴はできませんが、日本からの専門家視察ということで特別に許可されました。)

 候補者22人は胸に番号札を付け傍聴席にいます。その人たちに次々と弁護人が質問をし、候補者は答えています。他の人が頷いたり、笑いが起きたり、リラックスしている様子でした。それらをすべて正面にいる速記者が速記していました。

 質問が終了していよいよ陪審員が選ばれます。検察官・弁護人が法壇に集まり、くじを引くような大きな箱も用意されています。その様子が傍聴席からではよく分からないだろうと思われたのか、裁判長から「代表2人、前にいらっしゃい」と私たちに声がかかり、検察官、弁護人が互いに陪審員を公正に選ぶ手続を代表が間近に見聞できました。裁判長のこの対応は大らかなで、世界に公開できる手続だとの自信をも感じさせるものでした。

 そうやって選ばれた8人(うち一人が補充)が陪審員席につき開始です。

 12時半まで冒頭陳述などあり、午後2時から証人調べをするとして、一同起立して休廷となりました。

 午後、速記官2人は全体行動から外れ、韓国速記タイプCAS開発者の金漢宇先生とお会いし、裁判所職員食堂で食事をとりながら情報交換。その後、先生の計らいで刑事合議課の速記者お二人と懇談することができました。

 若い速記者お二人は、参与裁判になって速記者の仕事は大変なので増員をお願いしているがなかなか増えないとか、契約職の悩みも話していました。同席の広報担当の方は、率直に速記者の評価は高いとの賛辞があったのはうれしかったです。

 韓国では速記の仕事はすべて速記者が担っているとのことです。録音反訳のようなアウトソーシングや音声認識も考えられていないとのことでした。裁判所全体のIT化は日本より進んでいるようですが、法廷内のことはきちんと職員で担っている姿勢、彼我の隔たりの大きさを感じました。

 時間もあまりなく、また突然の訪問なのに快く懇談に応じてくださった速記者の方には、韓日の速記者同士として、今後とも交流を深めましょうとご挨拶して辞去しました。

カムサハムニダ 速記者! カムサハムニダ 金漢宇先生!


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2010年11月20日

明日(11/21)から、韓国国民参与裁判視察ツアー

いよいよ明日です。
日本より1年早くスタートを切った韓国の参与裁判=陪審制度について、実際に見てみようツアーがやっと実現しました。
速記官関係では、守る会大阪支部の安原支部長はじめ、ベテラン速記官とロートル花子が参加します。
 
今朝の毎日新聞に、このように掲載されました。

http://mainichi.jp/area/osaka/news/20101120ddlk27040385000c.html


韓国の陪審裁判では速記士がリアルタイム速記で大活躍しているらしい。
その様子を間近に見てこようと思ってます。
レポートしますので、お楽しみに!


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2010年11月15日

行ってきました!弁護士会への要請行動

今、全国各地の単位弁護士会に対して「証拠調べに裁判所速記官の立会を要請してください〜速記官の養成再開に向けて〜」が取り組まれています。

花子は、京都弁護士会へは出口治男弁護士と、奈良弁護士会へは野嘉雄弁護士と一緒に行ってまいりました。

それぞれ守る会大阪支部の副支部長の任にある弁護士がこの行動をバックアップしてくださいましたので心強いものです。

京都弁護士会では澤田孝副会長が対応してくださり、申し入れ文書をお渡ししながら内容について補足説明をし、京都弁護士会としての取り組みを検討してくださいと訴えました。
今まで速記官の現状について具体的に知る機会はなかったようで、裁判員裁判への速記官の立会いのこと、人権擁護大会でのリアルタイム字幕のことなど、たくさん意見交換することができました。
澤田副会長から、要請の件については会内で検討させていただくとの回答をいただき、会を後にしました。

奈良弁護士会では朝守令彦会長以下、3副会長の総勢で対応してくださり、同様の申し入れを行いました。
                                                                                             11月5日奈良弁護士会.jpg

特に奈良は、長年の速記官1人を解消して複数配置に向けた行動を弁護士会としても起こしていただきたいことを重点に訴えました。
奈良弁護士会は、かつて「『裁判所速記官の養成再開』を求め、『奈良地方裁判所における速記官の減員』に反対する申入書」(2001/2/10付け)を最高裁判所などあてに発出しておられる経過もあり、ぜひ積極的に検討いただきたいと訴えました。
先生方から、昔、奈良でやったときと比べ最近の人権大会のリアルタイム字幕の精度とスピードに驚いているとか、奈良は速記官1人で難しい事件などの要請によく応えてもらっているが、争いのある裁判員裁判となると1人では難しいだろう、前向きに検討していきたいと会長の頼もしい言葉をいただき要請を終えました。

案ずるより産むが易し。敷居は高くないです。先生方は速記官のことよく見ておられ、その必要性も十分認識されています。
今からでも遅くはないです、どんどん扉をたたきましょう!

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2010年11月08日

「第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議in浜松」その2

 会議3日目、11月1日午後のパネルディスカッション「裁判のUD」の発言内容について、もう少し詳しく紹介します。
パネラーは前に紹介した3氏、コーディネーターは蔦谷邦夫氏(IAUD情報交流センターディレクター/富士通デザイン株式会社)でした。

まず安原弁護士が最初に発言。
安原氏1.jpg この会議テーマUDというものが幅広いものだということ、参加してみてびっくりしていると率直に感想を述べた上で、元裁判官として「裁判官の一日は社会との接点はない」と裁判官の日常生活を披露。
 裁判とは何のために行われているのか、という点からも市民と共に行う裁判員制度の導入には積極的にかかわってきたこと、現時点で裁判員裁判は2300件起訴され、うち1000件判決があったと紹介。
 市民が参加する裁判員制度にとって、例えばスロープ設置などの物的なものは整ってきているが、様々な障害を持つ人が証言する、裁判員に参加するとなるとお寒い状況にあると言える。裁判所の中でのUDの認識度は低い。
この間、裁判員候補者は7万8000人にのぼったが、内4万人が辞退し、その内6000人が疾病や障害によるとなっている。最高裁は「難しいでしょう」「無理でしょう」という消極的な姿勢。障害を持つ人の裁判への参加について、ぜひ公の場で議論をしていきたい希望している。

続いて布施速記官が発言。
布施さん2.jpg 布施さんは自己紹介の後、裁判所速記官制度が養成停止になった経過と現状を説明。
 速記官数は減少しているが、自主的に「はやとくん」というリアルタイム速記で裁判の逐語記録を正確に速く提供できていることや、昨日までの字幕表示に参加できるところまで技術が高まっていることを説明。
 一方、裁判員裁判が始まっているのに速記録が十分活用がされない状況になっていること。裁判員裁判ではDVDと音声認識によるインデックスで対応することになっているが、「評議の秘密」が壁となり、それが実用に堪えられるものか、活用されているのかすら分からない。
聴覚障害者が裁判員になった場合、磁気ループ、手話、要約筆記が用意されるが、研修などは自主的なものに頼っている。
当事者に聴覚障害があった例としては神戸地裁で民間速記者による「はやとくん」でリアルタイム字幕が行われたことがあるが、他でこのような情報保障がないのが一般的。
アメリカには文字通訳(CART=カート)という職業があり当事者に必要な情報を提供し評議にも入るという、速記技術が通訳と記録の二分野で活用されている。
今すぐにでもできる「裁判のUD」として強調したいこと、発言は大きな声で適度なスピード、業界用語の多用は避ける。音声は流れて消えてゆく、それを文字に定着させ補完することがUDだと考える。その場にいない控訴審での検討、また歴史的な検証を可能にする正確な速記録は「裁判のUD」の一つだと考え、ぜひ活用をお願いしたい。

次に山根主婦連合会会長が発言。
主婦連会長.jpg 主婦連の8代目会長に当たると自己紹介。
 主婦連は消費者団体として、司法制度改革審議会当時より議論に積極的に参加し、その中の裁判員制度導入についての経過について紹介。現在、発足後3年の「見直し検討会」の委員を務めている。
 そのようなことから東京地裁で行われる裁判員裁判は時々傍聴に行っている。今、話のあった速記官は裁判員裁判に立ち会っていたりいなかったりするので、法務省にその基準は何かと聞くと「すぐに記録が要るときは速記官を入れている」ということだった。
「見直し検討会」は今まで3回開かれ、11月に4回目が開かれる。今後、複雑困難な事件がかかる。「いいスタートを切った」と喜んでばかりはいられない。UDテーマもしっかりと検証していく必要がある。


と、それぞれの立場から述べられました。

蔦谷氏は、聴覚障害者の声を紹介したいとして、障害者と言っても多様、手話を第一にしている人は文字情報でOKとはいかない。一人一人違う。全国で同じサービスがされているのか、ということもある。手話通訳に入札制度はなじまないのではないかという意見も。
裁判員制度そのものが裁判のUD制度であるということは言えるし、「裁判のUD」のことを考えるきっかけになればよいと述べ、ディスカッションは終了しました。

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2010年11月03日

「第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議in浜松」で字幕付け

IAUD看板.jpgとんと馴染みのなかったこの団体(略してIAUD)からの依頼で、裁判所速記官の「はやとくん」チームが30〜31日の2日間リアルタイム字幕付けをしました。

すごく大きな催しであること、この中日新聞記事から分かっていただけると思います。(写真の右下が我が速記官チーム、左下が米国速記者です。)→
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101031/CK2010103102000126.html


この催しに花子は記者として参加できましたので、写真も入れて報告します。


英語基本で進められる会議でのリアルタイム速記字幕。
同時通訳ありとは言え内容が専門的でさぞ大変だったと思いますが、さすが「はやとくん」チームです、左横で速記する米国速記者と追いつ追われつの字幕表示が正面字幕に展開しました。(表意文字・漢字仮名交じり・横文字も多用とか、日本語への変換は大変。とはいえ、同じく速記タイプを1人で打って英文をすいすいと字幕表示する米国速記者はすごい!)

UD会議の情報保障.jpg
こんなふうに、さすがUD会議だけあって、写真にあるように5種の情報保障が整えられていました。


UDは「すべての人のためのデザイン」という理念から国際的な課題として追求され、議論されているようですが、そこには世界に横たわる格差・貧困問題、戦禍がもたらす過去、現在の問題などなど、単なる「UD」に止まらない問題提起も多くされていました。

テーマをピックアップして紹介すると「人と地球の未来」「多様性の包摂」「企業の社会的責任」「地雷原を農地に」「持続可能な共生社会へ政治の役割」「観光のUD」etc…

字幕と地雷写真.jpg 字幕1.jpg 鈴木市長.jpg 心のUD.jpg
                             

1日は月曜日ということで「はやとくん」チームは職場に戻りましたので、あとは「パソコン要約筆記」のグループによってリアルタイム字幕が出されました。要約筆記は5人チームで精度の高いリアルタイム字幕が出され、やはり英文とほぼ同じタイムラグで表示されました。

手話もずっと交替しながらされていましたが、残念ながら花子は手話が分からず、どの程度伝えることができているのかは理解できません。


1日の午後は「裁判のUD」をテーマにパネルディスカッションが行われました。パネラーは弁護士で元裁判官の安原浩氏、札幌高裁速記官の布施久美子氏、主婦連会長の山根香織氏のお三方でした。その内容についてはやはり中日新聞で紹介されていますのでご参照ください。http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20101102/CK2010110202000156.html


残念ながら大きな会場は閑散としていましたが、この模様はリアルタイムで筑波大学に情報が送られていて学生が視聴しているとの紹介がありましたので、少しでも多くの人に広がったかなと思います。

「裁判のUD」という新発見、更に「心のUD」ということの提起が新鮮でした。
機会があるならUD先進国における「裁判のUD」というのに接してみたい。

UDを追求した大企業やNPOの展示物もいっぱい見て聞いて、何か手にするたび、読むたび、今、UDの目になっている花子でした。

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2010年10月27日

韓国TVドラマ「パートナー」に速記官が!

リンクしている電子速記研究会HPのフリートークで紹介されていたのを、再紹介。
韓国で行われている国民参与裁判制度(陪審制度)に関わるTVドラマのようです。
 
「たまたまTVのチャンネルを変えたら、ステンチュラを打つ女性の後ろ姿が映り、彼女の前方には大型薄型TVのようなものがあり、その画面には文字らしきものが映っていました。女性の右後方からの映像が2〜3回、映りました。そのドラマはBS-TBSの木曜午後9:00からの「パートナー」です。ただ論告求刑のシーンで出ていたので、「韓国はアメリカと同じで全部速記するのかな?」と思いました。
裁判官と検察官は法服を着ていたのも印象的。内容は新人弁護士の成長を描く裁判ものです。
裁判所の職員採用のパンフレットから速記官が消えているのでがっかりしていたので、TVに速記官が出ていたのがうれしくて、お知らせしました。来週も見ようっと。」

韓国の国民参与裁判に関する法律では、法廷での審理は速記で記録を残すことが基本として定められているとのことですが、どこまで速記がされているか(選定手続や論告・求刑までか、アメリカのように訴訟進行的な打合せまでもか)、興味深いところです。 このレポートには「ステンチュラ」とありますが、米国ステノ社製ステンチュラではなく、韓国で独自に開発した速記タイプCASを使っているはずです。
 
実は花子、11月の後半の連休を利用して韓国に行き、ソウル中央法院(裁判所)の参与裁判を傍聴することになっていますので、ぜひしっかりと見てこようと思ってます。(大阪の司法改革各界懇によるツアーに同行)

5年前、速記官・書記官有志でソウル中央法院を訪問したときの懇談では、韓国はアメリカの陪審制度の方向に向かっている、速記者の養成は速記学院などで盛んに行われている、というようなことを見聞してきました。

あれから5年、国民参与裁判も始まって既に2年近くなる今、今度の再訪問は楽しみです。
また、このブログで紹介しますので、お楽しみに。
 
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2010年10月17日

日本国民救援会東京都本部大会に参加して

10月2日、日本国民救援会東京都本部大会に参加しました。

 今回は、今、守る会で取り組んでいる「証拠調べに裁判所速記官の立会を要請してください」という書面と、要請書のひな形を大会資料に入れていただいたので、その訴えをいたしました。
 養成停止以後、人数が減っている速記官の現状、司法制度改革による情勢の変化等の説明に加えて、速記官の立会は裁判所の都合だけで決められていて、当事者のニーズは顧慮されていないこと、ですから裁判当事者の皆さまから「裁判を受ける権利」として裁判所のサービスに「要求・意見」をもっと上げてほしいこと、当事者の声がないと裁判所は動かない、「速記録が欲しい」ときは「速記官の立会を要請してください」と強く訴えました。
 短い時間で十分な訴えができたか不安でしたが、後日、もっと資料が欲しいという反応があり、ちょっと安心しました。
 これからも、様々な機会をとらえて訴えていこうと思っています。
 最後になりますが、17年間、都本部の事務局長を務めてこられた深澤安治氏(守る会幹事でもあります)が今大会をもって退任し副会長に就任されました。お疲れ様でした。そして、これからも守る会の活動へご助力いただけますよう、この場を借りてお願いいたします。(速記官制度を守る会本部 事務局長:持木みどり)


この救援会の機関紙の写真を掲載しましたが、このどちらにも「速記官の養成再開」が大会議案として掲げられ決定されていますので、合わせて関連部分の記事を紹介します。


日本国民救援会第55回全国大会決定より抜粋                                  国民救援会機関紙(本部と東京).jpg
「第2節 司法をめぐる新たな情勢を活かし、裁判勝利を」の「四 裁判員裁判と冤罪根絶の活動」の「2 裁判員裁判のもとでの大衆的裁判闘争」の項です。
「・・・また、裁判の迅速化のもとでの正確な記録作成のために、速記官の養成を再開することを求めます。同時に、密室審議がなされている公判前整理手続に速記官を入れて、記録化することを求めます。」

第64回東京都本部大会議案より抜粋
「三、一年間の活動の総括と今後のたたかい」の「(三)司法改革の取り組み」の項です。

「・・・裁判所速記官の@公判前整理手続きへの立ち会い、A審理への立ち会い、Bそのための裁判所速記官の養成再開を要請し、裁判所速記官作成の速記録を裁判員に開示することを求めてきました。・・・・・引き続き、裁判所速記官を守り、司法の充実・強化を求める会や司法総行動などに取り組みます。」

 (以上)

裁判員裁判が始まって、ますます裁判所速記官が作成する速記録が求められているんだと、この2紙から伝わってきます。
花子たちも踏ん張らなくちゃ!

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2010年10月13日

弁護士の皆さんに「守る会」からのお願い(その2)

前に、全国的な取り組みとして掲載しました件、9月から10月にかけて、さいたま弁護士会、日弁連、東京弁護士会、第二東京弁護士会、第一東京弁護士会、福岡弁護士会、盛岡弁護士会(人権擁護大会に合わせて)に要請を行いました。

具体的には、証拠調べに裁判所速記官の立会を要請してくださることを通じて、速記官の養成再開に向けた取り組みを訴えております。
これから後も各地の単位弁護士会への訪問、要請行動が続きます。

その際、日弁連あて、並びに単位弁護士会に以下の要請文をお渡ししています。皆さまのご支援・ご協力お願いいたします。

日弁連あてのもの

                               2010年9月

日本弁護士連合会 御 中
                                            
       裁判所速記官制度を守り、司法の充実・強化を求める会
                   【
http://www3.sokkikan.coco.jp/ 】
            会 長  鶴 見 祐 策(東京弁護士会所属)
                                       
    証拠調べに裁判所速記官の立会を要請してください
               〜速記官の養成再開に向けて〜

                              お 願 い の 趣 旨

1 最高裁当局に対し、証拠調べには速記官を立ち会わせるよう要請してください。
2 速記官の養成再開を最高裁当局に働きかけてください。
3 裁判員法施行から3年後に定められている制度「見直し」検討作業に向けて、速記官養成再開の意見を法務省等にあげてください。
4 速記官の養成再開に向けて、組織的・継続的なとりくみを検討してください。
 
                              お 願 い の 説 明
                                       
              別紙「速記官制度をめぐる経過と問題」に記載しました。
                                       
                          速記官制度をめぐる経過と問題
                                       

1 法廷速記の現状
@ 2010年4月時点で、裁判所速記官は全国で240名になりました。
  戦後の司法の民主化の中で発足した裁判所速記官制度は、1997年の最高裁裁判官会議での養成停止決定のため、最大時825名いた速記官が大幅に減少しました。

A このため、速記官配置のなくなった地裁本庁・支部が18庁、1名配置となった本庁・支部が13庁に増加しています。このままでは、いずれは裁判所から速記官がいなくなります。これは、国会が定めた裁判所の構成(裁判所法60条の2「各裁判所に速記官を置く」)が、最高裁によって一方的に変更・廃止(最高裁による立法権侵害)させられることになるということです。

B 裁判では、民事、刑事を問わず、公判中心主義による再活性化や迅速な裁判の要請から、供述記録の早急な作成がより強く求められるようになっています。
  しかし、速記官数の急激な減少のため、訴訟当事者(本人や裁判官、検察官、弁護士)が速記録の作成を求めても、ほとんど要請に応えられない状況が広がり、その弊害が深刻化しています。

C 速記録に代わるものとして導入された民間業者に委託する録音テープ起こし(いわゆる録音反訳方式)による逐語的供述調書(書記官作成調書)は、完成までに日数(通常で7日以上、最短でも2日以上)がかかること、誤字・脱字、訂正漏れ、意味不明箇所が目立つなど審理にも少なくない影響を与えていると思われます。2008年末に当会が実施した全国の弁護士3000人を対象としたアンケート調査結果でも、録音反訳方式による供述調書に対しては多くの問題指摘がありました。


2 裁判員裁判での裁判記録
@ 2009年8月から始まった裁判員裁判は、法定刑の重い重大事件を対象として、一般市民が職業裁判官とともに審理し判断することになりました。プロの裁判官でさえ何日も悩み抜くといわれる死刑判決も、裁判員には数日間の審理で結論を出すことが求められています。

A 裁判員の公正・的確な判断を保障するためには、法廷でのやりとりや証言内容が即時に確認できるようにすることが不可欠です。最高裁は、証言を確認するためとして音声認識システムの検索機能を採用し、証人の証言をデジタルデータで保存し、必要なときはキーワードなどを入力することで確認したい箇所が容易に確認できると説明しています。

B しかし、このシステムは誤変換も多く正確な記録にならないことや、DVDでは一覧性や速読性がなく、審理や訴訟準備には利用できないとの報告があったり、さらには操作の複雑さ、機器の不具合などから録音録画ができず尋問をやり直したケースがあったことなど多くの問題点が生じています。
  裁判所が正確で迅速な文字化された供述記録を作成しないため、裁判員は、自分の記憶と自分の作成するメモしか頼れない状況になっています。裁判員のなかには音声認識システムの存在を知らされずにいたり、証人の証言内容を再確認できないまま判断せざるを得ない実態があったこと、130枚にも達するメモを取り続けたケースなどが報じられています。こうした裁判で、公正・的確な審理・評議・判決ができるのか大いに懸念されます。

C また、聴覚障がい者の「裁判を受ける権利」や「裁判員になる権利」を保障するには、バリアフリーとしてのリアルタイム速記による情報保障が不可欠です。最高裁は手話通訳者と要約筆記者を確保するとしていますが、手話のできる聴覚障がい者は全体の約2割程度であること、要約筆記では十分な情報保障にならないことなど、聴覚障がい者に対する認識の不十分さを露呈しています。


3 世界と日本の速記事情
@ 今、世界の多くの国で、裁判には機械速記によるリアルタイム速記録が取り入れられています。特にアメリカでは、最高裁が速記官の養成を停止した当時約3万人だった速記者が、現在では6万人を超える数に増えています。最近では韓国、中国などでも制度化されていますし、ハーグの国際刑事裁判所でもリアルタイム速記が活用されています。

A 日本では、速記官の養成停止策が示されるのと相前後して、多くの裁判所速記官が知恵と力を結集して、リアルタイム速記システムを開発・改善してきました。同システムは速記録の迅速な作成に大きく寄与しています。
  現状では95%の裁判所速記官がコンピュータ内蔵の米国製速記タイプを自費購入して使用しています。本来であれば、最高裁が国の予算で確保しなければいけない公務に使用する効率機器を自費で購入するなどの負担をしています。


4 裁判記録のあるべき姿
@ 民事、刑事はじめ、自己の権利の実現や権利擁護、事件・事故の真実解明や刑罰権の的確な行使、あるいは親族・相続など多くの事件について裁判所での解決が求められています。当事者が訴訟準備を十分に行い、公正・迅速な裁判を実現することは憲法上の要請です。そのためには、公正で客観的かつ迅速な裁判記録の作成が不可欠です。

A 世界基準となっているリアルタイム速記システムについても、裁判所速記官の増員や機器の確保など態勢が整備されれば日本でも実現可能となっています。


5 速記官養成再開を求める動き
  最高裁に対しては、これまでも日本弁護士連合会はじめ単位弁護士会(埼玉、栃木、大分、大阪)から養成停止に反対し養成再開を求める意見書や声明が出されています。国会でも毎年のように法務委員会で審議されるなどしてきましたが、最高裁は養成再開に応じていません。


6 さいごに
  裁判所から速記官がいなくなれば、公正・客観的な記録なしに審理・評議・判断することになります。近時の冤罪・再審事件においても、公正で客観的な記録が不可欠なことは明白です。公正で客観的な記録の存在は、なによりも国民の公正・迅速な裁判を受ける権利を保障するものです。

  お願いの趣旨記載のとおり、日本弁護士連合会および各単位弁護士会が、対応する裁判所当局に対し、裁判記録として速記録の確保を要請していただくことで、速記録の需要を改めて裁判所当局に認識させることが重要だと考えています。
  貴会において速記官の養成再開に向けたとりくみを重ねてお願いいたします。

                                                                    以  上
 
単位弁護士会あてのもの

                                                        2010年9月
単位弁護士会 御 中
                                            
        裁判所速記官制度を守り、司法の充実・強化を求める会
                    【
http://www3.sokkikan.coco.jp/
           会 長  鶴 見 祐 策(東京弁護士会所属)


                証拠調べに裁判所速記官の立会を要請してください
                    〜速記官の養成再開に向けて〜
                            お 願 い の 趣 旨

1 貴会の対応する裁判所当局に対し、証拠調べには速記官を立ち会わせるよう要請してください。
2 貴会の会員弁護士に対し、裁判体に前項の要請をするよう周知してください。
   (同封の会員宛要請書、速記官立会要請書(記載例)の配布にご協力ください)
3 速記官の養成再開を貴会の対応する裁判所当局に働きかけてください。
4 裁判員法施行から3年後に定められている制度「見直し」検討作業に向けて、速記官養成再開の意見を法務省等にあげてください。
5 速記官の養成再開に向けて、組織的・継続的なとりくみを検討してください。
 
                              お 願 い の 説 明
                                       
              別紙「速記官制度をめぐる経過と問題」に記載しました。

 (別紙は日弁連あてと同じ内容なため、掲載は省略します。)


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2010年10月11日

日弁連第53回人権擁護大会in盛岡

標記大会は10月7日(木)〜8日(金)にかけて岩手県盛岡市で行われました。日弁連人権大会in盛岡.JPG

昨年に続き、今年も速記官有志によってリアルタイム字幕を行いました。
地元盛岡には速記官が2人しかいないため、仙台の速記官がバックアップ体制をとり、東北各県からの速記官、その他、札幌・函館・水戸・新潟・東京・小田原から応援にかけつけ、19人の速記官とほか1名の協力者(仙台の書記局員)で8日の大会に字幕を付けました。


7日に行われた今年の分科会のテーマは、次のとおりでした。
 @子どもの貧困
 Aデジタル社会における便利さとプライバシー
人権大会字幕.JPG
 B廃棄物公害の根絶をめざして

8日の大会では、これらの分科会の報告と決議のほか、公訴時効に関する特別報告や、核廃絶に関する宣言も行われました。

また、足利事件で再審無罪を勝ち取った菅家さんや、再審無罪を勝ち取るために頑張っている布川事件の櫻井さんと杉山さんが、それぞれ弁護士と対談する形式で自白調書が作られる過程などを語る場面もありました。(それぞれリアルな話し言葉、声はかすれがちだし、超早口、なまりも飛び出す・・・、対談だから発言者符号も打ちたい・・・。速記するのに大汗でした。)人権大会字幕2.JPG

しかも、今回の字幕付けは、打つほうも、反訳者にも初チャレンジの人がいましたが、立派にその役目を果たすことができました。速記官はすごい力持ち!


また、一番議論が紛糾した核廃絶問題に関しては、事前に資料がほとんど入手できず、直前まで日弁連の実行委員に張りついて情報を入手するために走り回ってくれたメンバーのおかげで、固有名詞や議論の流れを入手することができました。このような裏方の努力が質の高い字幕を生むのですね。

速記官の席のすぐ後ろに座っていた弁護士さんは、感心しながら字幕付けの様子を見てくださっていたようですし、終わった後に「字幕がすばらしかった」と言いに来てくださった弁護士さんもいました。
早池峰神楽.JPG


大会終了後は、ユネスコの無形文化遺産に登録されている「早池峰神楽(はやちねかぐら)」が上演されました。ステージのすぐ下に陣取っていた私たちは、その演舞をかぶりつきで見ることができ、一日の速記疲れが吹っ飛ぶほどの感激でした。

参加された皆さま、お疲れ様でした。
いろいろとご配慮いただきました日弁連の皆さま、盛岡弁護士会の皆さまありがとうございました。

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2010年09月29日

「14期 アート・アラカルト展」開催中

元速記官の14期(懐かしの東京オリンピックイヤー、昭和40年卒業組)グループ展を9月26日から大阪現代画廊で開いています。そして花子は14期、毎日画廊に“出勤”してお客様をお迎えしています。
ここが現代画廊やん.jpg
同期22人のうち10人が出品して賑やかな展覧会です。
横浜の女流画家としてめきめき腕を上げている修代さんの作品をメインに、植物画で個性を発揮されている敬子さん、研修所時代から続けている書の世界を表現する繁子さん、油絵に励む宣子さん、お母さんの介護の中から生まれた「母へ」と題した一連の絵はがきが心を打つ晴美さん、力強い・明るいと評判の絵手紙の克子さん、すべてに慈愛あふれる絵手紙アルバムの洋子さん、この展覧会があるからと一念発起した永子さん、芳子さん、そして私などなど、実にバラエティーに富んだ展覧会です。若者の立ち寄りもうれしい!.jpg

会場は大阪市北区西天満4-6-24(06-6361-6088)大阪地裁の北側一つ目の通り。
会期は10月2日までの午前11時から午後7時。2日最終日だけは午後3時終了です。
お近くに来られる機会がありましたら一服がてら、ぜひお立ち寄りください。
posted by sokkikan at 08:40| Comment(1) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月15日

弁護士の皆さまに「守る会」からのお願い

ずっと、速記官の養成再開を求めて活動をしている「守る会」ですが、この秋、「裁判の証拠調べに裁判所速記官の立会を要請してください。速記官の養成再開にご協力を。」運動に取り組みます。
日弁連や単位弁護士会への要請行動を全国的に行いますが、今回は、日々法廷に臨んでおられる弁護士の皆さまにもご協力を訴えます。
速記官が法廷で果たす役割は、当ブログでたびたび紹介していますし、日弁連の人権大会などでその実力を確認いただいた方も多いと思います。
取り組みの「本文」と、裁判所への「速記官立会要請書」は以下のとおりです。ぜひ多くの皆さまのご協力をお願いいたします。
ダウンロードのうえ、ご活用いただければ幸いです。

なお、この取り組みの問い合わせ先は次のとおりです。
東京都千代田区霞が関1−1−4 裁判所合同庁舎内 全司法東京地連気付
電話(FAX兼用) 03−3581−2705
裁判所速記官制度を守り、司法の充実・強化を求める会


                                                                  2010年9月
弁護士会会員 各位

             裁判所速記官制度を守り,司法の充実強化を求める会
                                     【
http://www3.sokkikan.coco.jp/ 】
             会 長  鶴 見 祐 策(東京弁護士会所属)

                証拠調べに裁判所速記官の立会を要請してください
                                           〜速記官の養成再開に向けて〜

 1997年,最高裁裁判官会議で裁判所速記官の養成停止が決定され,最大時825名いた速記官は2010年4月時点で240名となりました。このため,速記官がゼロ若しくは1名配置となった地裁本庁・支部は全国で31庁にも上り,このままでは,いずれ裁判所から速記官がいなくなることは明白となっています。
  
 当事者が訴訟準備を十分に行い,公正・迅速な裁判を実現するためには,正確で迅速な供述記録=速記録の作成が非常に重要です。しかし,速記官数の急激な減少のため,必要な事件に速記官が立ち会えない状況が広がっています。
 速記録に代わるものとして,最高裁は民間業者委託の録音データ起こし(いわゆる録音反訳方式)による供述記録を提供していますが,完成までに日数がかかり,誤字・脱字等が多いため,審理にも少なくない影響を与えています。
 
 養成停止決定後に「司法制度改革」が行われ,裁判員裁判制度が導入されるなど情勢も大きく変わり,速記録の需要は一層高まっています。当会はもちろんのこと,種々の民主団体,また裁判所内部からも速記官の養成再開を求めていますが,最高裁は養成再開に応じようとしません。


 そこで,最高裁に速記録の需要が高まっていることを改めて訴え,養成再開を実現させるために,速記録のユーザーである皆様から各事件担当の裁判体に対し,「速記録を作成してほしい」「速記官を法廷に立ち会わせてほしい」「速記官の填補をしてほしい」という要請をしていただきたいと考えております。
 当会の活動趣旨にご理解を頂き,本とりくみへのご協力をよろしくお願いいたします。

                                                          以  上


                                速記官立会要請書
                                                          平成  年  月  日

○○地方裁判所○○係御中
                                                                               
                                                  弁護人(代理人)○ ○ ○ ○
                                       
              下記事件につき,証拠調べに速記官の立会を要請します。

事件番号 平成○○年( )第○○号事件
当事者名 ○ ○ ○ ○
事件期日 平成○○年○○月○○日  ○時○分開廷
□証人(      ) □本人(      )

                                       
                                    要請理由

□証人が専門家であり,発言内容が複雑困難である
□立証にかかわる重要証人である
□速記録を希望する
□次回期日が早い
□その他

posted by sokkikan at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月27日

大阪支部ニュースbS4発行

大阪支部ニュースbS4(6700部)を発行しました。大阪支部ニュース.jpg

内容は、
1面から2面にかけて、既に当ブログで紹介しています聴覚障害者の原告本人尋問に関する記事です。
原告代理人弁護士から寄稿いただいたものと、当日、法廷で速記をしたMさんの「『速記者』として立ち会って」を掲載しました。 
一般紙でよく見かける法廷スケッチは、ワードワープ社のHさん作です。

3面は「全司法労働組合第67回全国大会に参加して」

4面は「『速記官というのは実は神なんです。』と応援してくださった井上ひさしさん、逝く・・・」

3〜4面の記事はいずれも当ブログで紹介したものと重なりますが、こうしてきちんと紙の記録として残すのは、やはり速記官の流儀です。

posted by sokkikan at 13:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月25日

「雨含みの風〜」だけでもうれしい〜

いつまでも真夏日の毎日、皆さまのところではいかがですか。
わりと元気人間だと思ってる私も、じりじり照りつける日ざしには参ります。
朝顔も夏バテか、花数は少ないですが、なんとか健気に咲いてます。
(そんなこんなでブログも勝手に夏期休業中ですが。)

今日の夕方、遠くのほうから雷鳴が。あらうれしや雨かしらんと、耳をすましてみれば、風の音ばかりで・・・

この近くのどこかで、きっと気持ちの良い一雨があったんでしょう。

夕方外に出ると、雨含みの風が心地よく、どこかの雨が運んでくる恵みの風を久しぶりに受けました。名残の朝顔.jpg

するとどうでしょう、暗くなったとたん虫の音が辺り一面に。競い合うスズムシと、その合間にカネタタキが存在感をあらわしていて、びっくりさせられました。

人間以上に虫たちが、このちょっと涼しい風、うれしいどころか待ちこがれているんですね、きっと。


posted by sokkikan at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

全司法全国大会での速記官関連発言が

季節は「残暑お見舞い」のころとなりましたが、相変わらずの容赦ない日ざしの毎日ですね。
皆さまの地はいかがですか。

毎年、7月中旬に開催されています、全司法全国大会、今年は長浜で開催されました。
参加された速記官の一人からの伝聞ですが、速記官に関連する発言の要旨を紹介します。


東京地裁の書記官から、「東京では今まで17件の裁判員裁判に立ち会っているが、連日的開廷なのに速記官だけ連日立会が禁止されている。当局は健康への配慮というが、他の一般事件では連日立会をしているのに。これは裁判員裁判から速記官を排除しているのでは。」「94%の速記官がステンチュラを自費購入している。これは書記官にボールペンを支給しているからパソコンは要らないだろう、使いたいなら自分で買え、と言ってるのと同じ。官支給の早期実現を。」「音声認識システムは使い勝手が悪い上、録反に回すため調書作成にも時間がかかる。『速記官が立ち会ってくれることになった』と聞くと職場で拍手が起こるほど歓迎されている。」と発言。

奈良からは、「1人配置になって9年になる。1時間程度で休廷せざるを得ないことの解消、適正迅速な裁判への寄与を求めて複数配置の実現を強く求めている。大阪から奈良への転勤希望者がいるのだから、今は1週間でもいいから来てほしいと思う。」と発言。

和歌山からは、「大阪高裁管内での裁判員裁判への立会いが和歌山の1件のみで、職場では音声認識システム利用の録音反訳でしか対応できないと受け止められている。裁判員裁判から速記官の立会いを外すことは最高裁の考えではないと言っている。従来の基準で速記官の立会いができるよう運動を強めていただきたい。」と発言。

どの発言も職場の実態を踏まえた切実なものとして、きっと参加された他の職種の方にも共感を持って受け止められたことでしょう。

posted by sokkikan at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月26日

その(4) 産経新聞が友人から

産経新聞のコピーが友人から送られてきました。
経過がていねいに紹介されています。
しつこいようですが、これも紹介します。

産経7月7日付け.jpg

posted by sokkikan at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月12日

その(3)“cour:やっぱり必要、はやとくん”

聴覚障害者が原告の裁判で字幕表示の続きです。
Matimulogでも書かれていました。ぜひお読みください。→
 http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2010/07/cour-5319.html

新聞報道は先に貼り付けた4紙だけでなく、産経新聞でも報道されたとのことです。
posted by sokkikan at 14:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月08日

聴覚障害者が原告の裁判で字幕表示(2)

昨日書きました法廷で字幕表示ニュース、新聞各紙でも報道されていました。
手に入った4紙を紹介します。 (昨日付けブログもぜひご覧ください。)

毎日7月7日付け.jpg朝日7月7日付け.jpg読売7月7日付け.jpg神戸7月7日付け.jpg

posted by sokkikan at 07:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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