2012年03月21日

刑事裁判の関係資料が紛失?

こんな記事が毎日新聞に掲載されてました。
以下引用

「横浜地裁:裁判記録コピー紛失 DVDも紛失
 横浜地裁が裁判記録のコピーを紛失していた問題で、証人尋問などを録音したDVDも無くなっていたことが19日、分かった。警察にも被害届などを提出していないという。
 地裁によると、強盗殺人事件公判の「テープ起こし」を業者委託した際、起訴状などの記録のコピーのほか、証人尋問や被告の法廷供述を録音したDVDも今月8日、一緒に送付。しかし9日に業者に届いた段階で、ともに無くなっていた。
 横浜地裁は19日に毎日新聞の取材を受けて一連の事実を公表した。紛失物は地裁で今後も捜し続けるといい、被害届などの提出も検討するという。
 倉吉敬所長は「誠に遺憾。事実関係及び原因について調査を続け適切に対処したい」としている。
【山下俊輔】毎日新聞 2012年3月20日 東京朝刊」

裁判所速記官の養成を停止し民間業者に委託するという方針を最高裁が打ち出したとき、私たちはプライバシー保護の観点と、正確性・迅速性に問題ありとして反対してきました。
懸念されていたことが起きてしまって残念です。
最高裁はプライバシーの問題は委託業者との契約でカバーできるとしていましたが、「紛失」ということも大いにありうることでした。
記事によれば、今回、毎日新聞の取材を受けて裁判所が一連の事実を公表したとありますので、取材されていなかったら「何もなかった」ことになっていたかもしれません。
もうほかにはありませんか?  少し心配な花子です。



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2012年03月11日

「速記官制度を守る会第15回総会」開催しました。 

3月10日、東京において開催しました。
第15回守る会総会.JPG

第1部「本当に裁判員裁判に証言調書は必要ないのか」をテーマにお二人の報告を受けました。
まず裁判員経験者の田口真義氏です。

田口氏は他の4人の経験者と共同で「裁判員制度と周辺環境における提言書」(内容は13項目)を出され、全国の裁判員裁判実施庁に持参(既に33庁に手渡し)しています。
裁判員を経験した一国民として、司法と国民を近づけるために何かできないかと考え、「提言書」という形になったということのようです。

田口氏は「裁判所に速記官がいるのは当たり前」と考えていて、法廷で文字表示するのが見えたときも、「今の速記はこうなっているのか」と思いつつ、「え〜」や「あ〜う〜」まで一話としてとらえていることに疑問が起きたとのことです。
速記官のことや「ステンチュラ」のことは今回初めて知り、更に速記官がゼロの配置図を見てびっくりですと、率直に話されました。

13項目にわたる提言の中で幾つかの項目が逐語録=速記録の必要性と関係するけれど、特に提言1の「公判前整理手続は可能な限り裁判員に提示すること」を強調されました。
「裁判員には争点整理表しか渡されない、せめて手続の議事録などを提示してほしい。読む時間は十分ある。でなければ裁判員と裁判官との間に情報の格差が生じるではないか。」という点でした。

また「裁判というのは人を裁くためにあるというよりも、自分も含めた国民を守るためにあると考えている。」
「公判期日を例えば週1回にしたほうが参加しやすいのではないかという声もあるが、被告人の勾留が長引くことの弊害のほうが大きいと考える。」と、裁判員経験を踏まえたご自身の考えを述べられ、会場を新鮮な空気でいっぱいにされました。


次は埼玉弁護士会速記録問題対策特別委員会の樋口崇弁護士に活動報告をいただきました。
全国でただ一つの特別委員会では長らくアンケート活動をしており、最近は音声認識の利用についても調査している。
裁判所では先ごろvista対応になったと聞くが、音声認識を速記官の対立軸としてとらえるのではなく、費用対効果の観点からも考えていきたい
また速記官の養成停止から年月がたち、法曹の中でも速記官のイメージが薄れてきているのではないかと危惧されるので、法曹へのアピールも大切ではないかと述べられました。

第2部は総会に移りました。
活動報告、とりわけ「ステンチュラ」の官支給をお願いして衆参の法務委員への訪問活動は、全国からの切実な訴えが多くの議員に届いていて、私たちの訴えに共感が得られたという報告は感動的でした。

まだまだ実現まで道のりは遠いかもしれませんが、私たちの道理ある官支給のお願いに確信をもって、引き続き出来ることは何でもやっていくという決意を新たにした総会となりました。

もちろんテーマは反語です。「裁判員裁判の入口から出口まできちんと速記録を残す必要あり」ですね、経験者が語る言葉は重い! また明日からがんばりましょう!

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2012年03月04日

衆参の法務委員に要請してきました!

2/27、守る会の幹事8名で衆参の法務委員に「国会の附帯決議を政府・最高裁に守らせて、ステンチュラが官支給されるようご尽力下さい」との趣旨で要請行動を行いました。

国会の附帯決議とは、2004年3月に衆参の法務委員会で「裁判所速記官が将来的に不安定な状況に置かれることのないよう十分な配慮をすべきである」(衆)、「裁判所速記官が将来の執務態勢及び執務環境等について不安感を抱くことのないよう十分な配慮をすべきである」(参)と決議されたものです。

守る会では、昨年12月27日付けで衆参法務委員に同趣旨の要請書を郵送し、更に、全国の速記官に向けて「ステンチュラ官支給実現に向けて法務委員にメールやお手紙を送ろう行動」を提起してきたところです。


その成果もあり、過半数の議員(秘書)がこの問題についてよく把握し、共感してくださっていました。
「速記官制度を守る会ですが・・・」と口を開いた途端に、「ああ、ステンチュラの件ですね」、「手紙がガンガン来てる件ですね」 という反応をしてくださった方もたくさんおられました。また、私たちが議員事務室を退室した後にわざわざ追いかけてきて質問をしてくださった方もおられました。

事前に予想していたよりもずっと心強い反応を頂き、今後のとりくみに向けて大きな原動力を得ることができたと思います。 

やはり、当事者である速記官の手紙・メールによって、多くの「生の声」が届けられていることが非常に大きな力になっていることをひしひしと感じました。


当日は秘書の方の対応がほとんどでしたが、参議院の井上哲士議員には面会することができました。 お忙しいスケジュールの合間を縫っての短時間の面会でしたが、熱心にお話を聞いていただき、私たちの活動に共感してくださいました。2・27 写真3.JPG

速記官は、より能率的な速記録作成のため、1998年からステンチュラの自費購入を始めました。3年後の2001年にようやく最高裁がステンチュラの法廷使用を許可したため、翌2002年には全国の速記官が約120台のステンチュラを購入しました。

つまり、今職場にあるステンチュラの大半が、今年、使用10年目を迎えることになります。1台目が故障し、2台目の購入を余儀なくされた速記官も増え始めています。

節目となる2012年、国会の附帯決議が活かされ、ステンチュラの官支給が実現するよう、守る会は出来ることは何でもやっていく決意です! 

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2012年02月24日

兵庫県弁護士会が速記官の養成再開決議!

平成24年2月21日、標記の決議を挙げられました。 うれしいですね! 
全文をここに掲載いたします。


裁判所速記官の養成再開を求める総会決議
【決議事項】
 当会は、最高裁判所に対し、直ちに裁判所速記官の養成を再開されることを強く求める。

【決議の理由】
 速記官制度は、裁判記録の正確性、公正さを担保するとともに、迅速な裁判に資するものである。国民の司法参加が強く求められている現在、速記官制度は必要不可欠な制度である。
    ところが、最高裁判所が裁判所速記官の新規養成を1998年度から停止したことにより、最大時825名いた裁判所速記官は2011年6月1日時点で234名にまで減少した。神戸地方裁判所管内の裁判所速記官の配置についても、8名(本庁5名、尼崎2名、姫路1名)に減員されている。

 これに対し、最高裁判所は、裁判所速記官による速記録に代わるものとして、民間委託による「録音反訳方式」を導入している。しかし、「録音反訳方式」については、正確性やプライバシー保護などについて懸念があり、調書の完成までに日数がかかることや、誤字・脱字、訂正漏れ、意味不明箇所が目立つなどの問題も指摘され、審理にも少なくない影響を与えていると思われる。

 また、2009年5月21日から、一般市民が裁判員として刑事裁判に参加する裁判員制度が開始され、法定刑の重い重大事件を対象として、一般市民が職業裁判官とともに審理し判断することになった。裁判員の公正・的確な判断を保障するためには、法廷でのやりとりや証言内容が即時に確認できるようにすることが不可欠である。
    裁判所は、ビデオ録画とコンピューターの音声認識を組み合わせ、一定の単語を手掛かりに証言・供述の各場面を検索できるようにして、裁判員裁判の評議に対応しようとしているが、このシステムは誤変換も多く正確な記録にならないことや、DVDでは一覧性や速読性がなく、審理や訴訟準備に利用しにくいなどの問題が報告されている。裁判所が正確で迅速な文字化された供述記録を作成しないため、裁判員は、自分の記憶と自分の作成するメモしか頼れない状況になっている。こうした裁判で、公正・的確な審理や評議、判決ができるのか大いに懸念がある。

 これに対して、裁判所速記官による速記録は、公判終了後直ちに文字化された証言・供述調書を作成することができるまでに進歩している。文字化された逐語録調書は一覧性に優れ、確認したい証言や供述を速やかに探し出すことが可能である。ビデオのキーワード検索よりもはるかに迅速に目的の供述箇所を探し出すことができる。
    しかも、ビデオとコンピューターの音声認識では、発言が重なったり、曖昧な発音のために、証言・供述内容が確認できない場合がありうるが、裁判所速記官による速記録の場合には、裁判所速記官が立ち会って、その場で証言・供述を確認できるために、内容が確認できないことはほとんどない。この点でも、裁判所速記官による速記録は、極めて正確なものであり、ビデ オとコンピューターの音声認識の組み合わせとと比較した場合、裁判所速記官による速記録の優位性は明らかである。

 現在、世界の多くの国で、裁判には機械速記によるリアルタイム速記が取り入れられている。最高裁判所が裁判所速記官の養成を停止した当時、アメリカでは、約3万人であった速記者が現在では6万人を超える数に増えている。最近では韓国、中国などでも制度化されているし、ハーグの国際刑事裁判所でもリアルタイム速記が活用されている。
    このように世界標準となっているリアルタイム速記システムについては、裁判所速記官の増員や機器の確保など態勢が整備されれば日本でも実現可能である。

 公正で客観的な記録の存在は、なによりも国民の公正・迅速な裁判を受ける権利を保障するものである。裁判所に対し、国民の基本的人権を擁護し、公正かつ迅速な裁判を行うことがこれまで以上に強く求められている現状にあっては、裁判の適正や裁判所の調書作成等に対する国民の信頼を確保するために、厳しい研修を受け、裁判の実情に通暁した裁判所速記官による速記録の作成が是非とも必要である。
  最高裁判所が、これらをふまえ、速やかに裁判所速記官の養成を再開するよう強く求める。
                
                                2012年(平成24年)2月21日
                                            兵庫県弁護士会

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2012年02月05日

「政府及び最高裁判所」は、両院の附帯決議を守ってください!

今から8年前、衆参法務委員会で裁判所速記官に関して
「・・裁判所速記官が将来的に不安定な状況に置かれることのないよう十分な配慮をすべきである。」
「・・裁判員制度導入も展望しつつ、逐語録に対する需要に的確に応えられる態勢を整備するとともに、裁判所速記官が将来の執務態勢及び執務環境等について不安感を抱くことのないように十分な配慮をすべきである。」
という附帯決議がされました。どちらもすべきとされたの「政府及び最高裁判所」です。

この附帯決議を活かしていただきたいと、今までも仕事に欠かせない速記タイプ「ステンチュラ」の官支給をお願いし続けてきていますが、ずっとずっと放置されたままです。

法廷で速記をして、できるだけ早くその記録を提供していくという仕事を担っている速記官にとって、今やデジタル化された速記タイプ「ステンチュラ」は必需品です。
どんな職場でも常識になっている電卓や、パソコンの端末機のようなものに当たるのではないでしょうか。それなのに最高裁は旧式のデジタル化されていないのが在庫にあるからと、この決議に知らん顔です。

日々の仕事に困る多くの速記官は自費で米国ステノ社製「ステンチュラ」を購入し、消耗品やメンテナンスも自費でやらざるを得ない状況が続いています。この「ステンチュラ」、今は円高で40万台ですが、初めて買ったときは50万円台でした。しかも精密機器の宿命で耐用年数が過ぎ、2台目を買わざるを得ないところまで、今、裁判所速記官は追いつめられています。
せっかく、衆参の両院でこんな立派な附帯決議がなされているわけですから、ぜひぜひ「速記官が将来的に不安定な状況に置かれることのないよう」、せめてこの「ステンチュラ」の官支給をお願い致します。
写真はこの「ステンチュラ」を使ってリアルタイムでステンチュラを使ってリアルタイム反訳.jpg文字化している様子です。

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2012年01月25日

コスタリカに行ってきました!

「伊藤千尋さん(朝日新聞記者)と行く憲法を活かすコスタリカに学ぶ旅」という長いタイトルのツアーに行ってきました。
コスタリカってどこにあるの?というくらいあまり知られていませんが、北米と南米をつなぐ細長い地域にある幾つかの国の中の一つです。少し南下するとパナマ運河があり、内戦などきな臭い地域にあって、唯一「軍隊を持たない平和国家」として世界の尊敬を集める類い希な国です。世界中でこういうすっきりとした憲法を持っている国はコスタリカだけ。立派な前文や、第9条で戦争放棄を掲げる日本は、コスタリカからは親近感が持たれていますが、莫大な軍事費を要する自衛隊と、米軍基地のある現状から、残念ながら日本では憲法が活かされているとは言えません。
コスタリカでは、その憲法は本当に活かされているのでしょうか、この目で見聞してきました。
人口約500万の発展途上にある国です。
今から63年前の'49年、内戦の後「武器は勝利をもたらす、しかし自由をもたらすことができるのは法律のみだ」と当時のフィゲーレス大統領提唱の下、軍隊放棄の憲法が制定されたとのこと。そして国を豊かにするために国家予算の3割を占めていた軍事費をそっくり教育・医療の無料化に移行させ、それがずっと今日まで続いているという。周辺国で紛争が起きると、打開策を積極外交をして平和を輸出し、隣国ニカラグアからの難民100万を受け入れ、等しく無償教育をしていると聞くと、その度量に驚くばかり。
本当に憲法は人々の、そして社会の隅々まで活かされていました。

ツアー内容は自然探訪を少し、あとは国会、最高裁、国連平和大学訪問と、フィゲーレス元大統領夫人カレンさんやロベルト・サモラ弁護士との懇談という濃密なものでした。

その上更に欲張って裁判所へ傍聴に行こうとM氏を先頭に出掛けたものの、既に本日は終了とのことで傍聴はかないませんでした。

最高裁の広報の女性に伺うと、刑事法廷は口頭ですべて行われる、陪審制度はとっていない、記録は、速記者という職種はないが、裁判官の秘書役割の人が記録を取ったり、ビデオなどが併用されているということでした。以前のアメリカ視察でもコートリポーターは裁判官の秘書役割を兼ねておられたので、きっと同じような位置付けになっているのでしょう。

このツアーでは同行の伊藤さんから適宜レクチャーがあり、訪問・懇談とも充実したこと、この上ありませんでした。
少し写真を載せます、コスタリカに興味を持っていただけますように。
(昨年12月、コスタリカ初の女性大統領チンチージャ氏が来日されました。日本記者クラブでの会見の様子がこちらで見ることができます。記者の代表質問は伊藤さんです。→http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2011/12/r00023632/ )

カレンさんと通訳阿部さん.jpg 「世界は一人では変えられないが、一人からしか変えられない」と呼びかけるカレンさん。
ロベルト弁護士と懇談.jpg 大学生時代、アメリカのイラク攻撃を支持したパチェコ大統領の決定を違憲として訴え、勝訴したロベルト弁護士と懇談。
最高裁.jpg 最高裁判所   アカメアマガエル.jpg イグアナ.jpg クロコダイル.jpg ホエザル.jpg ナマケモノ.jpg  モルフォ蝶(N氏撮影).JPG ケツァール(N氏撮影).JPG 


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2012年01月05日

花子だって仕事始め。総会アピール送付。

仕事始めが過ぎ、職場はもう忙しい日常を迎えていることでしょう。

速記官OGの花子も、昨年末開催した「速記官制度を守る会大阪支部総会」アピールを最高裁はじめ、国会の関係各部署、政党、全国の弁護士会やマスコミなど169箇所に送付いたしました。
以下にアピール全文を掲載いたします。


     速記官制度を守る会大阪支部第14回総会アピール
                          2011年12月14日
2009年5月21日から始まった裁判員制度はまもなく丸3年を迎え、裁判員裁判が刑事裁判の基幹として定着しつつあります。最高裁統計によれば、既に2000件を超える判決が裁判員裁判で行われたとのことです。

一方、冤罪として見直される過去の判決もこの間相次いで報道され、また、再審開始の動きも少なくありません。裁判員裁判においても、裁判員裁判で無罪となったものが高裁で逆転有罪となったり、またその逆の事例もあります。今後とも,裁判の困難性と重要性はますます高まると思われます。

私たちは、公正で適正な裁判の実現のため、一審の、特に争いのある裁判の公判記録は裁判所速記官の手によって迅速・正確に作成する必要性を訴えてきました。もちろん民事事件においても、速記録の必要な事件への立会要請には応えられるよう、司法サービスをより充実させなければなりません。

このような私たちの思いは弁護士会にもご理解いただき、
奈良弁護士会では2月5日、6点にもわたる明快な理由を列挙した上で「裁判所速記官の養成再開を求める総会決議」がなされました。

大阪弁護士会でも3月3日、全国各地では裁判員裁判への速記官立会が行われているにもかかわらず、大阪地裁では1件も行われていないことに対して「裁判員裁判への速記官立会について(要望)」
書が会長名で出されました。

続いて和歌山弁護士会では6月23日、裁判所速記官の優位性を4点挙げた「裁判所速記官の養成再開を求める会長声明」を出されました。
今後ともこのような動きが全国に広がることを強く期待します。

日本より一足早く裁判への国民参加が始まった韓国の速記事情はどうなのか、昨年秋行われた韓国国民参与裁判視察団(司法改革大阪各界懇談会主催)の報告では,参与裁判ではずっと速記者が立ち会っていたとのことであり、法院(裁判所)との懇談会でも「参与裁判は選任手続から証拠調べまで100%速記者が立ち会ってリアルタイム速記をしている」との明確な説明がなされたとのことでした。

こうした情勢の下、本日私たちは「日米の法廷速記」についてお二方の講演をいただきました。
スタンフォード大学准教授・井上美弥子氏からは、最近の社会言語学における裁判速記録に関する研究と、民間で働くデポジション専門のコートリポーターの現状について興味深いお話を伺いました。

信岡登紫子弁護士(大阪弁護士会)からは、速記録は「早くて正確」と簡潔に定義づけ、翌朝に速記録草稿が届いた経験を語られました。「村木裁判」に限らず、速記官が在廷していることで尋問者も証人も記録されていることが意識でき、明確な応答を心がけることができる。録音反訳とは異なる点であると述べられました。

このように,公判廷の記録は速記官の手によって迅速・正確に提供することは世界標準となっていますが,最高裁は不当にも養成再開に応じようとしません。このままでは速記官数は減少の一途をたどり,リアルタイム速記「はやとくん」の技術を継続発展させることすら望めません。適正迅速な裁判のためには重大な危機といえます。

私たちは、今後とも裁判の主体となる市民の方々や、関心をお持ちの諸団体に広く訴えていくとともに、最高裁、国
会、「裁判員制度に関する検討会」等に対して、裁判所速記官の養成再開を求め続ける活動を粘り強く続けます。


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2012年01月01日

良い年になりますよう祈って・・、2012年を迎えました。

皆さま、明けましておめでとうございます。
1年を振り返る報道に触れて新たな悲しみに襲われてしまいましたが、今年は良い年になりますよう祈って新年を迎えました。

辰(龍)年の龍は、伝説上、大きな力を持ちめでたい動物として龍神ともたたえられるという。
ご加護を祈って花絵を飾ります。「辰」年の竜花絵(安倍文殊院にて).jpg


速記官としては、今年はなんとしても日々法廷で使っている速記入力用タイプ「ステンチュラ」の官支給をお願いしていきます。

このタイプは法廷で速記をするためにはなくてはならないもの。

例えて言えば、JRのみどりの窓口の発券用の機械(端末機)のような、これがなければ素早く間違いなしの発券などできないと言ってもいいようなものです。そういう機械であるのに、使っている個人に負担させ続けて十余年というのが裁判所の実態です。ありえないことだと思いませんか!

負担額は個々人によって違いはありますが、円高の今でも50万近くはする代物ですから、年々、更新を余儀なくされる人にとっては大変な負担額です。

ここをなんとか、今年こそ官によって支給をぜひ実現させたいと思います。

龍神様はじめ、多くの皆さまのご加護・ご支援を今年もよろしくお願いいたします。

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2011年12月12日

今週は、大阪と東京で裁判所速記官関連の集会が開催されます。

一気に冬将軍が日本列島に覆い被さってきたような気配ですが、今週は熱い思いの裁判所速記官関連の集会が二つ催されます。

☆14日(水)は速記官制度を守る会大阪支部の総会と記念講演です。
午後6時から 大阪市北区西天満のホテル・イルグランデにおいて。
総会議事のあとの2つの講演がメインですので、関心をお持ちの方の参加をお待ちしています。(事前申込みは必要ありません。)
午後6:30ごろから、スタンフォード大学准教授・井上美弥子氏によって「北米人類言語学及び社会言語学における法廷速記に関する最近の研究動向について」。
午後7:00ごろから、信岡登紫子弁護士(大阪弁護士会)によって「村木裁判における速記の効用」と題して、それぞれ講演をいただきます。短い時間ですが濃い内容のお話が伺えると期待しております。 
その後、意見交換や懇親会を予定しています。(ただし懇親会は2000円の会費制で希望者のみとしています。)


☆17日(土)は電子速記研究会主催が主催する「はやとくん」フォーラムです。
午後1時から 東京都台東区浅草の浅草セントラルホテルにおいて。
内容は、リアルタイム速記「はやとくん」の開発状況や、「はやとハイスクール」の実習が行なわれます。
その後、速記官制度を守る会と共催して、スタンフォード大学准教授・井上美弥子氏による「裁判員制度における速記の役割」と題した講演が行われます。
ただし、17日(土)のフォーラムの申込みは11月末に締め切られていますので、紹介するだけとなってしまいました。申し訳ございません。
♪山の麓のすそもよう〜♪.jpg

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2011年12月03日

「おりがみ公園」本、最近退職の後輩から贈られて

速記官の本務ではないですが、ずっと「おりがみ」に情熱を持ってられた後輩が、退職を機に標題のご本を出版されたと贈ってくださいました。(発行所・東京経済)
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106107560/subno/1

長らく、ほぼ40年間、裁判所速記官として勤められ、私的には家事・育児にと多忙な毎日だったことだろうに、その間のオリジナルな「おりがみ」をこうして一冊の本にまとめられ出版されたこと、すばらしいことだと感心しました。

裁判所速記官の先輩には、退職後、芸術の分野やら社会的な分野にと活動を展開されている方がたくさんいらっしゃいます。
今回初めて後輩速記官の活躍を紹介できました。きっとこれからも続くような気がして、楽しみです。

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2011年11月21日

「はやとくん」大活躍!「活かそう 憲法の心」集会で

11月20日、兵庫県内にある9条の会で構成された「9条の心 実行委員会」主催で「活かそう  憲法の心」という集会が神戸文化ホールで開催されました。
案内パンフレットには「リアルタイム字幕あり(はやとくん)」と印刷されていて、これは行かねばなるまいと出掛けました。
舞台右手のスクリーンには「今日の講演はすべてリアルタイム字幕で表示します。必要な方は前の席にお座りください。」と映し出されていました。
「はやとくん」メンバーはワードワープ社の4人です。うち3人はニューフェイス! 新人が育っていることに、まず大感激でした。
リアルタイム字幕のほうは、羽柴修実行委員長の開会挨拶(写真左)から、田中優子教授の講演までバッチリと表示されました。

開会あいさつ.jpg 田中優子氏 講演.jpg


1時間余りの田中優子教授の講演は「江戸という生き方−戦争は必要ですか−」と問いかけるもので、3/11以降の日本の現状から私たちの暮らしの足下を見据え、江戸文化から学ぶことがあるのじゃありませんかと語りかけられました。
ごくかいつまんで紹介すると、

憲法9条の実現は、お題目のように唱えていればいいというのではなく、日々の暮らしの中からの生き方の問題であるというのです。もちろん、江戸時代礼讃ではありません。
そして、江戸時代、戦争を避けるための外交(国内外を問わず)を重視していたこと、あらゆる物を循環させ自給自足する暮らしぶりが紹介されました。
この辺り、日ごろ耳にしない「下肥」、「古着屋」、「漉き返し紙」、「灰屋」・・などなど、徹底的なリサイクルで循環社会が営まれていた様子が語られました。
そして「経済」という言葉から、今は「成長」や「効率」ということが連想されがちだけれども、語源は「経世済民」だと述べられました。 「世を営んで領地内を豊かにし万民を救済する」のが経済だと。実に分かりやすいお話でした。

田中教授は、この「国」に依存しない、地域で生きる力をつけるローカルな生き方を実現して戦争のない世界を作りましょうと、循環していく人間の未来を展望して、講演を結ばれました。

田中優子教授と、「はやとくん」スタッフに大きな拍手!

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2011年11月01日

「福島の先輩速記官からのお便り」その2 紹介

 「なくせ!原発 安心して住み続けられる福島を!10.30大集会」が福島市で開催され、全国から1万人以上が参加しました。

なくせ!原発10.30大集会.JPG なくせ!原発 10.30大集会2.JPG

あの3.11から早くも7か月以上になりますが、原発事故はまだまだ先の見えない状態です。先月一部地域で避難が解除されましたが、地元に戻ったのはわずか1%。放射能を除染しなければとても子どもが帰ることはできない有様です。
そんな中でフクシマ集会は開催されました。

呼びかけ人のあるお母さんは次のように訴えました。
「『お母さん、このお砂はさわっていいの』と3歳の子が言うんです。砂場が自分の命を脅かすかもしれないと思っているのです。

また、ある母親は、
『子どもにガン保険を掛ける』とも言っています。毎日毎食これを食べさせていいのか、通学路は放射能がどうなっているか、そんな不安にかられながら生活している、そんな福島の母親の気持ちを想像してみてください。
こんな生活を何とかしなければと経産省前でお母さんたちは3日間座り込みをしてきました。
銀座をパレード行進して、沿道の皆さんから元気をもらいました。
こんな私たちの思いをぜひ全国のかたがたに届けてほしいのです。」

 
今、放射能の除染をどうするかが大きな問題になっています。同時に、その廃棄物をどうするのかが大変厄介なテーマになっています。
今何とかしなければという緊急の問題ですが、これから30年先までどうするかを見通した課題でもあります。
でも、フクシマの痛みをこうして全国の皆さんに訴えて届けられ、支援の輪がまたひとつ広がったことが希望です。
この福島に 1万人が集まるなんてとても凄いことです。明日からまた元気になって、何事も前向きにと思えた1日でした。


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2011年10月28日

大阪支部総会は12月14日(水)に開きます。

まだ先のことですが、速記官制度を守る会大阪支部の第14回総会を開催しますというニュース、本日発行しました。
総会議事のほか、記念講演として「日米の法廷速記」二題について、お二人から伺います。

@「北米人類言語学及び社会言語学における法廷速記に関する最近の研究動向について」と題して、井上美弥子スタンフォード大学人類学部准教授から

A「村木裁判における速記の効用」と題して、信岡登紫子弁護士(大阪弁護士会)から

です。

花子は、こういうお話を聞ける機会はめったにないと、今からわくわくです。

年末のお忙しい時期の開催となりますが、ぜひお越しいただきたく、ご案内いたします。

大阪支部ニュースbS7.jpg

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2011年10月16日

「I cannot speak English 」と言ったけれど、用件は「日本語の速記者募集」!

突然の電話、しかも英語で話しかけられてしまって、取りあえず必死に伝えた「I connot speak English 」。
この中学校英語は電話の向こうの男性になんとか通じたようで、その後は「あなたはステノグラファですか?」と日本語で対応してくださいました。
それでも用件を日本語で伝えることはその男性も難しいようなので、メールアドレスを伝えました。
今朝届いたメールによると、日本語の速記者を募集したいということです。
テレビに字幕を付けるキャピショニングができる速記者をということかもしれません。
添付された書類によるとロンドンからの依頼です。

具体的なことなど何も分かりませんが、やはり一月ほど前にはアメリカからよく似た趣旨の話がありました。

うん?何か情報伝達の世界で新たな動きが起こり始めた?のかもしれません。
「はやとくん」文字あり.jpg
しかし悲しいことに日本ではリアルタイム速記ができる速記者は裁判所速記官と、民間会社で養成に頑張ってられるワードワープ社しかありません。

今のままでは、情報で世界がぐっと身近になる時代から日本語が取り残されてしまう。

一番でなくてもいいから、せめて参加できるように、リアルタイム速記ができる技術者の養成を国が進めてほしいものです。


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2011年09月22日

「裁判員制度に関する検討会」委員、11名あてに要望書提出

守る会は、下記要望書を法務省に設置された検討会委員11名に要望書を提出しました。
委員は6月8日現在で、井上正仁(東大教授・座長)、大久保恵美子(被害者支援都民センター理事)、酒巻匡(京大教授)、残間里江子(プロデューサー)、四宮啓(弁護士)、土屋美明(共同通信論説委員)、栃木力(東京地裁判事)、前田裕司(弁護士)、松並孝二(最高検検事)、室城信之(警察庁刑事企画課長)、山根香織(主婦連会長)の各氏です。

この検討会は裁判員裁判発足の平成21年(2009年)9月9日に第1回が開かれ、実施3年の施行状況をみて、必要に応じ検討していこうということで現在まで6回開催されています。議論状況は「裁判員制度に関する検討会」のサイトで見ることができます。
http://www.moj.go.jp/shingi1/keiji_kentoukai_saibaninseido_top.html


裁判員裁判には速記録を、というこの要望、ぜひ真摯に議論いただきたく思います。


裁判員制度に関する検討会
委員 ○ ○ ○ ○ 様
          裁判所速記官制度を守り、司法の充実・強化を求める会
                    会 長  鶴 見 祐 策
                    事務局 〒100-0013東京都千代田区霞が関1-1-4
                                        全司法東京地区連合会気付(tel.fax03-3581-2705)
                                         
                                      要 望 書
【要望の趣旨】
 貴検討会において、裁判員裁判の記録として裁判所速記官による速記録を採り入れることについて検討してください。

【要望の理由】
1 平成21年5月、裁判員制度が施行され、批判の多かったそれまでの取調べ調書偏重の裁判から法廷重視の裁判に改正された結果、刑事裁判のあり方は大きく変わりました。一般市民から選ばれた裁判員が公正・的確に判断をするためには、法廷でのやりとりを速やかに確認できる裁判記録が極めて重要となりました。

2 現在、裁判官や裁判員が評議等で法廷でのやりとりを確認するには、各々が作成したメモや裁判所の「音声認識システム」による録音・映像が用いられています。しかし、メモは集中して証言を聞く妨げとなるだけでなく、主観が入る余地が大きいため「正確さ」が担保される保証もありません。また「音声認識システム」は性能的にも使い勝手の面でも十分な機能がありません。「証人や被告人の証言内容を再確認したかったが、評議の場では確認できなかった。」との裁判員の声もあります。このように、正確で客観的な裁判記録の確保が極めて重要となっています。また、音声認識データは両当事者にもDVDで交付されていますが、誤変換が多いことや一覧性がないこと等から審理や訴訟準備には利用しにくいとの声も報告されています。

3 一方、裁判所速記官が立ち会う裁判では、証言内容を逐語的に正確に記載した速記録が迅速に作成されることから、裁判官はもとより検察官・弁護人の訴訟準備等に利用することができ、その有用性が大きく認められています。一部の裁判所では裁判員裁判に速記官が立ち会っていますが、審理・評議において速記録は利用されていません。もし活用されれば充実した裁判員裁判の実現に大きく寄与するに違いありません。
  現在、アメリカをはじめ韓国・中国などでは、裁判に機械速記によるリアルタイム速記録が採り入れられています。日本の裁判所速記官もリアルタイム速記システムを開発しており、速記官の増員や機器の整備などがなされれば、法廷の場で証言等をリアルタイム表示させることが可能な技術を確立しています。


4 以上の趣旨を踏まえ、貴検討会において、上記要望の趣旨記載の事項につき検討していただ きたく、ここに要望いたします。
                                                                                以 上

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2011年09月15日

野嘉雄先生の突然の訃報 ご冥福をお祈り致します。

守る会大阪支部の副支部長として、速記官の養成再開に心を寄せてくださっていました野嘉雄先生が9月13日帰らぬ人となられました。まだまだ仕事盛りの64歳という若さで・・。
大変残念な思いでいっぱいです。

去年の11月、守る会の全国運動で弁護士会訪問を行ったとき、さっそく奈良弁護士会と調整してくださり、申し入れ行動に同行していただいたのが、花子にとって最後の野先生となってしまいました。

本日執り行われた葬儀、告別式には、万感の思いを込めてお別れする方々で式場はあふれんばかりでした。

野先生はまず大阪弁護士会に所属され、法廷ではひときわ個性の光る弁護士でした。その姿は未だに鮮明です。
その後、奈良に変わられましたが、甲山事件、大阪スモン訴訟などなど、弔辞では様々な分野でご活躍されていたことが語られました。早い旅立ちに戸惑いを隠せぬ方、安らかに眠ってなんかおらずに天国から叱咤激励せよと迫る方、教えてもらった万人愛を引き継ぐよと呼びかける方あり、改めて先生の存在の大きさを知りました。

私たちにとっても大きな存在であった野先生、本当にありがとうございました。
心よりお礼を申し上げ、ご冥福をお祈り致します。 合掌

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2011年09月03日

DVD視聴で「審理」、これでは「直接主義」を謳うことはできない

朝日新聞(2011/9/2)報道によれば、9月1日仙台地方裁判所において、3・11大震災で中断していた裁判員裁判の判決が行われたとのことです。

裁判員を新たに選んで再開、審理をしたとのことですが、何とこの審理というのは、大震災前に行われた証人尋問などを録画したDVD映像を視聴する「審理」だったというのです。


裁判所が「裁判員の負担を軽減したい」としてDVD利用を提案して実施されたとのことですが、この報道どおりなら、「裁判員の負担軽減」のためにしてあげたという裁判所の言い分には首をかしげてしまいます。


裁判員裁判は直接主義、口頭主義が第一であり、それを基本として裁判員が直接質問することができ、それらも含めて法廷という空間全体を裁判員が五感でとらえた上で評議に臨むというのがこの制度の真髄ではなかったのか。


記事では「DVD映像は裁判員の席の前に置かれたモニターに流され、22日から26日まで毎日続いた。」とあり、裁判員の声として「16時間もDVDを見て目が疲れた。証人に質問して、もう少し突っ込みたかったという思いはある」と紹介しています。


3人の裁判官は元のままだったのだろうか? DVD映像に対応する速記録は手元に配られたのだろうか? 弁護人、検察官もそろって黙ってDVDを見続けた? 疑問は次々です。


もし花子が裁判員に選ばれるとしても、こんな裁判員裁判ならお断りしたいです。

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2011年08月30日

裁判員裁判では否認率が高いという報道に触れて「速記官白書」再読

ちょっと旧聞となってしまいましたが、8月20日付けの朝日新聞に裁判員裁判の否認率についての記事がありました。
最高裁の調査によれば全国平均で35.5%、判決を受けた2126人のうち756人が否認したとのこと。この否認率が最も高かったのは大阪地裁だそうで、判決を受けた181人のうち101人が否認、率にすれば55.8%ということ、この数字には正直びっくりしました。

花子の現職時代、速記官制度をめぐる議論がぽつぽつと起こり始めたころ、速記官制度をリアルに見つめ直そうと「速記官白書」作りに参加したことがあります。「速記官白書」1994年.jpg
(今読み直してみても、これは速記官制度を現場でしっかりとらえた「白書」に出来上がっていて、この守る会活動まで曲がることのない志の流れを再確認。)


本題の否認率について「白書」によれば、1989年(平成元年)から1992年(平成4年)の4年間平均で7.30%(全国刑事第1審)でした。これはすべての刑事事件を対象としたものなので、重罪を対象とした裁判員裁判と同列に言うことはできないとしても、35.5%の否認率は確かに高いです。


そこで「白書」は何を言いたかったのか。
刑事事件において速記官が法廷に立ち会うのは、第一に否認事件でした。同じ時期、近畿6地裁の刑事事件に速記官が立ち会った率を調べると4.81%。すべての否認事件にすら速記官が立ち会えていないではないか、この現実を直視して速記官制度を充実させる必要があると訴えました。


現在に引き戻して再び考えてみると、こんなに否認事件が多いのに、果たして速記官はどの程度裁判員裁判に立ち会えているのだろうか。
特に大阪地裁では、相変わらず裁判員裁判への速記官立ち会いがないようです。この高い否認率という現実を前に、公正・迅速・納得の裁判の実現のため、なでしこジャパンの強さにならい、職員全員参加の道が一日も早く開かれんことを願います。

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2011年08月06日

町内で鎮魂の鐘、響き渡る〜

あの原爆投下から66年、その8:15分には、小さい我が町内でも有線放送にて黙祷が呼び掛けられます。

町内で鎮魂の鐘.jpgいつから始められたのか花子は知らないのですが、2万人の小さい町の4つのお寺さんの鐘が、この町の呼び掛けに応じて打たれ、町じゅうに響きます。

行きたいな〜と思っていたら、渡りに舟のお誘いで、最寄りのお寺さんに行って、思い切り、もう原爆も原発も要らないと鐘を打つことができました。

狭い山と山に囲まれた町じゅうに、平和を願う鐘の音がこだましあって、思いあらたの朝でした。

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2011年08月03日

暑中お見舞い、豪雨お見舞い申し上げます。

梅雨明けして猛暑続きでした。
これは大変! と思っている間に、戻り梅雨のようなややこしい空模様。

そして台風6号が気ままに大雨を各地にまき散らし、続いて、韓国に豪雨災害をもたらした雨が、新潟・福島を襲いました。
またまたの大災害、本当に大変な日本列島になっています。

その間、地震のほうもM5クラスが相次いで起きていて、この先のこと、心配せずにはいられない状況です。 

原発事故の収束も目途がたっていない今、何で次々とこんな目に遭うの!と叫びたいような気分になります。

渦中におられる皆さまの心痛は想像を越えるものと、お見舞い申し上げます。


地震や津波は天災かもしれませんが、原発事故は完全に人災であることは明らかで、起こりうる最悪の事態を封じ込めて突っ走った「やらせ」が、最近の報道でそのことを証明しました。

エゾカンゾウ2.jpg
集中豪雨は、地球温暖化の結果として日本が亜熱帯地域になっているのでは? その原因はどこにあるのだろう。
今、勉強中の花子です。

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