2009年08月31日

総選挙 終わる

やっとやっと、長〜かった選挙戦の結果が出ましたね。

もっと投票率が上がるかと思ってましたけど、そこそこだったなあと思いました。

大阪のある投票所では11歳の子どもまで投票用紙が交付され投票しちまったよ!なんてとんでもないミスがあったようですが、こんな投票率アップ作戦は困ります。

大方の予想どおり民主党が政権を担当する安定多数を確保しました。

当選した民主党議員のお名前を見ていると、速記官の養成再開のために具体的な事例を挙げて気迫のこもった質問をしてくださった小林千代美議員を発見してうれしくなりました。再び国会でご活躍ということになるんだと、花子にも気迫が伝わってきます。


2004年、2007年、2008年と衆議院、参議院ともに法務委員会や決算委員会で民主党・公明党・共産党・社民党の議員が速記官問題で質問をしてくださっているのですから、わくわくですね。
この大きなうねり、最高裁判所にだって届かないはずはないですから!



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2009年08月24日

月刊「言語」9月号を紹介します。

月刊「言語」9月号「裁判ことばの言語学」特集です。

  月刊「言語」9月号.jpgコメントさんに教えていただいて手にとることができました。(法廷で言葉のやりとりを文字化する実務経験は長い花子ですが、「言語学」という学問となると疎いもんで。)

 この特集記事の一つに「裁判速記録の有用性」と題して兼子次生氏の論文が掲載されています。

 裁判の場において現在まで裁判所速記官が果たしてきている役割と、最高裁の速記官の養成停止という方向転換を紹介して、「同音語など複雑な日本語でいきなり不特定話者の(音声)認識に取り組む最高裁の開発戦略には疑問がある。」と、具体的な認識実態や低い認識率を紹介して指摘されています。

 また、裁判所速記官の自発的な開発と研究の成果としての「日本語電算支援反訳(CAT)システム」も紹介されています。
 これはこのブログでたびたび紹介している「はやとくん」のことです。

 裁判記録は、その当該裁判に寄与するだけで終わる生命ではなく、司法機関として後世に伝えることの意義を強調されている点からも、ぜひ関係者の皆さまにお読みいただきたく紹介いたします。


 本特集の筆頭に堀田秀吾氏「実用の学としての法学言語」論文が掲載されています。

 堀田氏はまず言語学という学問のいろはから説き起こされていて、読み進む上での助けとなる配慮が示されているのは、さすが言語学者と好感が持てます。

 この項の「三 日本での法言語学と実務の関わり」で、模擬評議におけるコミュニケーションを図示したものが掲載されています。
 去年、大阪弁護士会主催で行った模擬評議の同様の分析図を当ブログ(08/7/14)記事に掲載したことがありました。
 当ブログでの紹介とは違い、本論文では詳しく解析がされていますので、これも読み応えがあります。
 ほかにも「通訳」の問題をえぐる論文もあり、価値ある一冊だとお勧めいたします。
 

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2009年08月19日

「裁判員必携」−批判と対応の視点から(ちくま新書)

「裁判員必携」ちくま新書.jpg標題新書が発行されました。著者は石松竹雄・伊佐千尋両氏です。

・・花子だって裁判員になるかもしれない・・さっそく読んでみました。

とても分かりやすい!「裁判員必携」というタイトルに納得でした。

自分が裁判員になったことを想定して読むと、とても具体的で、裁判員としての心構え、そして、こんなときには声を上げることも必要ですよと、注意も促されています。


「事実の認定」というテーマ一つにしても、昔々、こんなしち難しことごめんやわと文句言いつつ学んだことが思い出されましたが、P137・P142に具体的な事例で紹介されていて、これが非常に分かりやすかったです。
また量刑についてもP170「刑罰の実態」で分かりやすく紹介され、安易に流されることのないよう、静かに説かれているのは重く受け止めなければなりません。


「ペーパーレス裁判」と言われる裁判員裁判においても、それは最高裁が決めることではなく、当該裁判体が決めることだから、評議の必要に応じて速記録などが評議の場で参照できるようにしておくべきだと(P99〜100)明快です。


本書第1部の最後には「裁判員の心構え12カ条」が掲載されています。
その第10条には
「評議の際、法廷における供述、陳述等の記憶を補完する必要があれば、DVDに頼るだけでなく、公判廷で取り調べた書面、速記録、検察官・弁護人が提出した冒頭陳述・論告・弁論等を記載した書面を評議室に持ち込んで検討することを要求すること。」
となっています。


もちろん1項以下、崇高でかつ具体的な心構えが掲げられていますので、裁判員候補者の皆さまにはお読みいただきたい一冊と思い紹介しました。

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2009年08月18日

「あてにならぬ記憶と観察力」朝日新聞記事から

「新聞ななめ読み」.jpg裁判員裁判第1号事件を報道した3紙を読み比べて、ジャーナリストの池上彰氏が8月10日付け朝日新聞夕刊「新聞ななめ読み」コラムに正鵠を射る意見を出されていました。
「あてにならぬ記憶と観察力」、取材のプロである新聞記者であってさえもこんなにも違うものか、人間の記憶や観察力がいかにあてにならないか、説得力があります。ぜひお読み下さい。

裁判員裁判第1号事件の証人尋問や被告人質問には、速記官の立ち会いと、音声認識システム利用の録音反訳によって公判調書が作られたとのことですが、これらは控訴審で利用されることになるものと思われます。

東京地裁での1号事件、さいたま地裁での2号事件は、ともに量刑が注目された事件でした。
今後、有罪無罪が争われる事件や、もっと厳しい量刑を迫られる事件が対象となるでしょう。

「私の視点、私の感覚、私の言葉」で参加する裁判員裁判ですが、その根拠となるものは「あてにならぬ」もの頼みではなく、裁判員全員に等しく提供される速記録が不可欠だと思います。

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2009年08月13日

「日本司法の逆説」と速記官!

この前「Living Library 」の「本」となって、「何で速記官をなくすの!」、「そんなこと初めて知ったわ、友達にも知らせなきゃ!」などなど、反響大洪水状態って書きました。

本当に花子たちが知らせているのはごくごく狭い村社会だったこと思い知らされたことでした。

そんな反省の日々、リンクしている天然堂さんのコラムで遊んでいると、タイトル「そうか、わかったで」と。

ふむふむ何分かったんやろな〜と読ましてもらうと、速記官の養成停止と聞いて、「『何すんのや、あほ!』と思た。と同時に、『どうもわからん』」、それが「そうか、わかったで」となっている。

おもしろい! ぜひお読みください。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~L-Fairly/column008.html

「日本司法の逆説」(西川伸一著・五月書房)は、帯に「国民と乖離する裁判所の実態と問題点を摘出し、21世紀司法国家のあり方を展望する」という日本司法の問題点を具体的に詳細に適示した力作です。


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2009年08月02日

「Living Library」の「本」となって

生きている図書館.JPG「Living Library」、「生きている図書館」と訳しているとのことです。
そのプロジェクトから「本」になってと依頼され、昨日の午後、花子は「本」となりました。
「本」の題名は「裁判員制度を支える速記官」です。

(「Living Library」プロジェクトって何だ!という人は次のサイトを読んでくだされば参考になると思います。)
 
http://living-library.jp/
http://www.youtube.com/watch?v=OQZvEUOypPE


花子は初めての経験で、何をどうしたらいいの??状態で会場につくと、朝から「本」の十人余りの人が和やかに休憩中。
今日は「本」になってくださってありがとう!と出迎えてくださるスタッフの明るい声にほっと救われた気分でした。

その日の「本」は21冊でした。とにかく「本」は黙って読者が貸し出してほしいというのを待っていればよいようで、「読みたい」という読者はきっと少ないだろうと高をくくっていたら、何のことはない午後いっぱい4人の読者から貸し出されることになりました。

まず「本」は「はじめに」を少し話して、キーワード「目次」を参考にしながら読者と会話をしつつ「本」を読んでもらいます。
裁判員裁判が目前ということで、読み進むうちに「裁判員裁判では速記録がない!」、「メモも取っちゃいけないなんて信じられない!」、「何で速記官をなくすの!」、「そんなこと初めて知ったわ、友達にも知らせなきゃ!」などなど、反響大洪水状態でした。

ホントホント、花子たちももっと知らせなきゃですね。

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2009年07月24日

スタンフォード大学准教授からインタビュー

なんとびっくり!
カルフォルニア州にあるスタンフォード大学准教授のI氏(元気はつらつ日本人女性)からインタビューの申し入れがあり、昨日、大阪支部の支部長である石松弁護士とともに支部役員が応対しました。

I氏は人類学部で日本研究・言語人類学を専門に教えておられる研究者と自己紹介がありました。
7〜8年前から日本の速記について研究を進め、特に裁判所における速記の役割の資料収集をされてこられたとのことです。

その中で「守ろう!裁判所速記官」(GENJINブックレット15 2000/10 発行)を読まれ、
「裁判員制度の導入に伴いいかに速記官の存続が必要であるかについて知見を得ることができました。」 とおっしゃいます。
 
今後、さらに研究を進められて「裁判員制度における速記の役割」をテーマに書物にされるとのことです。

約90分、裁判所速記官制度の歴史的流れや、司法制度改革全般の動きについてやりとりを行いました。
中でも「取調べの可視化」問題と速記官の養成再開はリンクしないか、米国司法制度で多用されているデポジション(宣誓供述書)という形で速記官が貢献できるのではないか、など新鮮なご意見も伺うことができました。

更にご専門の言語人類学見地から、具体的な速記事務や反訳処理についてまで話題が及びました。最高裁出版の「反訳処理基準」本、古本屋で入手されたとかで、お持ちだったのにはこれまたびっくりでした。

きっと近い将来、立派な研究書本として世に出されることでしょう!楽しみなことです。

それまでに速記官の養成が再開できるよう、花子たちも気合いを入れなくちゃ!

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2009年07月19日

「音声認識システムのとんでもない誤変換」大阪支部ニュースbR9から

速記官制度を守る会大阪支部ニュースbR9に掲載された標記記事を紹介します。

音声認識システムのとんでもない誤変換
        大阪弁護士会 弁護士 笠 松 健 一

 大阪地裁の音声認識システムについては、4月に1度、裁判員制度実施大阪本部の委員を対象に説明会が開かれた他、5月15日と18日に全会員を対象とした説明会が開かれた。私は、4月と5月15日の説明会に参加した。
  裁判所が用意した証人尋問のデモンストレーションは、どちらの会も同じで、検察官が、実況見分を行った警察官の証人に尋問するものであった。

  「血痕」?「結婚」?

  「血痕」という言葉がキーワードで、それがどのようにコンピューターの音声認識システムで文字化されるのかを見せるものであった。大阪らしく、証人役の警察官は、少し大阪弁を交えて答えていたが、ベタベタの大阪弁というわけではなかった。
  また、4月の時には、「血痕」という言葉が、ほとんど「血痕」と文字化されていたのであるが、5月15日の実演では、質問する検察官の言葉は全部「血痕」と文字化されたが、答える警察官の言葉は、ほとんど全部が「結婚」と文字化されていた。説明する担当者は少し困ったような表情であったが、イントネーションの少しの違いで、「血痕」と「結婚」との違いが生じたようである。

 「正統な」大阪弁を使うと

 ところで、もっと「きちんとした」大阪弁の場合には、どうなるだろうと疑問を感じたので、私が証人役、吉岡一彦弁護士が尋問者として、試してみることになった。事前に用意していたわけではなく、全くのぶっつけ本番である。
  吉岡さんは、私をボンクラ弁護士の証人に見立てて、これから裁判員裁判が始まるので、大阪弁護士会では裁判員裁判の研修を数多く行っているが、あんたは研修に参加しているか、研修に参加してちゃんとした弁護ができるように頑張らなあかんじゃないかと、そういう文脈で質問した。私は、ボンクラ弁護士として、「そんな研修なんか出られまへんがな」などと、「正統な」大阪弁でこれに応答した。

  なんで「レイク」!一同びっくり

 尋問を終わって再生してみると、誤変換ばかりであった。
 一つの言葉でも、間を少し開けて発音すると、2つの別の言葉として文字化されてしまう。
 大阪弁はまるで別の意味不明の言葉に変換されてしまう。
 最も興味深かったのは、文字化された文章に、「レイクでお金を借りているので、返済をしなければならない」という趣旨の文章が浮かび上がったことである。
 裁判員裁判の弁護士研修の話であるから、尋問のやり取りの中では、「レイク」や「借りる」や「返済」などという言葉は、一切出てこなかった。ところが、見事に「レイクでお金を借りているので、返済をしなければならない」という趣旨の文章が出来上がったのである。これには、参加者一同びっくりしてしまった。

  裁判所は検索可能というけれど−これでは不安

 裁判所側の説明では、音声認識は、キーワードで尋問の箇所を検索するのに使うので、質問者がきちんとした発音をすれば、尋問のやり取りの箇所は探せると弁解していたが、本当にそうなるのだろうか。重要な言葉が正確に変換されず、証言の箇所が探せなければ、探せないまま評議を続けることになってしまわないのだろうか、非常に不安を感じる。

  はやとくん」との組み合わせで証言調書を

 証人尋問をビデオに残し、それに文字化したデータを付けるのであれば、やはり、速記官の「はやとくん」とビデオを組み合わせるべきではないであろうか。そうすれば、文字化したデータを打ち出して、一覧性の高い証言調書として使用できるのである。
  なお、わざと変な発音をしてコンピューターを混乱させたわけではないことは、当日参加した弁護士全員と裁判所職員の皆さんが証言してくれるはずである。


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2009年07月09日

今度は東京新聞に 7月4日付け

 「『メモなし』大丈夫?」という大きな見出しで、裁判員裁判、大丈夫?という心配を弁護士会や聴覚障害者の意見を紹介して指摘しています。7月4日付け東京新聞.jpg

裁判所は「音声認識システムで収録した映像で確認できるから大丈夫」と言っているようだけれど、どこを確認したいのかキーワードを特定できないときは、どうするの?
「後で速記録が手もとにきます」ということでもない限り、気に掛かったところはメモしようとするのは人情というもの。

やっぱり十二分の備えをして裁判員制度をスタートさせないと、やるからには。そう思います。

落合洋司弁護士ブログでも紹介されていましたよ。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090705#1246720675

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2009年07月02日

生き返った!「STENO 2000」

 リンク集のどんじりに控えている「STENO 2000」、ずっと休眠状態で、いつまで寝たら気がすむのかしらん、目えつぶれまっせと、ちょっと心配してました。

おおっ、本日ただ今発見! 天然堂さんの語りそのままで、生き返っているじゃありませんか。
奄美みやげドラセナ.JPG
美しくリニューアルして、ほいでもしゃべりは昔のまま、いいですね〜 

花子と同じように心配されていた皆さま、またご贔屓によろしくお願いします。

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2009年06月17日

「裁判員裁判で速記録を」読売新聞6月14日付けから

ずばり!の見出しでこんな報道がありました。
第一線で裁判員裁判に立ち向かっている
刑事弁護第一人者弁護士のコメントが貴重です。
ぜひ皆さまに紹介したい記事です。

読売新聞の大ヒットと思うのは、花子だけでしょうか。
いえいえ、そんなはずはない、これはだれもが納得の
正論です!
ぜひお読み下さい。

6月14日付読売新聞.jpg
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2009年06月07日

韓国・国民参与裁判は全件速記!

6月6日、日本裁判官ネットワーク主催の例会において、「韓国・国民参与裁判制度の現状と課題」と題する講演を拝聴する機会がありました。
李教授.JPG
講演者は韓国国立警察大学の李教授です。
「21世紀に相応しい先進的な司法制度の確立を目標とした司法改革作業」全般について、約3時間、エネルギッシュに語られました。


ご存じの通り、韓国では2008年1月から国民参与裁判が試験的に始まっていて、この施行1年の統計資料に基づく全面的で詳細な分析が示されました。


そのごくごく一部の速記に関連するところだけ、花子の感覚で報告します。

大ざっぱなくくりですが、対象事件は日本よりやや広いが、被告人に選択権(申請も、その後の撤回も)があることや、裁判所が排除決定できるという構造になっていて、対象事件総数4451件のうち実際に国民参与裁判に付した事件は60件だったということでした。

一通りお話を伺ったのち、質問する機会がありましたので2点聞いてみました。
@この60件の審理には、韓国の法律で定められているとおり速記士が立ち会って速記がなされたか。
Aたとえば参与員に聴覚の障害があったりした場合、どのような配慮がなされているか。

李教授は
@について、「法律どおり全件速記が付されている。実務的には速記士2人が交替しながらやっているようである」。
Aについて、「いろいろな障害が考えられるが、結果的には参加がなかった。選定手続きなどの正確な統計は公開されていないので不明。参加は国民の権利だから、工夫が必要ではないかと思われる」と述べられました。

たしかに韓国には国民参与裁判について「法院は特別な事情がない限り、公判廷での審理を速記士をして速記するようにするとか、(以下略)」との定めがあります。
それにきちんと則して実施されているのがよく分かりました。

かたや日本には「各裁判所に裁判所速記官を置く」との厳然たる定めがあるのです。しかし実態が伴っていないのが悲しい。

法の番人・最高裁をして、こんないい加減なこと!と、また怒り虫がふつふつと・・・。

韓国では8割の国民が新制度に期待を寄せているとか。

それぞれの国の司法への国民参加の流れが共鳴していくきっかけになるような好企画でした。
韓国のニューリーダーを思わせる李教授&日本裁判官ネットに感謝です。

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2009年05月25日

埼玉弁護士会−速記官の養成再開を求める会長声明!

ビッグニュースです。
埼玉弁護士会は5月18日、速記官の養成再開を求める会長声明を出され、その内容がホームページに紹介されていました。

ぜひお読みください。

http://www.saiben.or.jp/chairman/2009/090518_01.html

これまでも栃木・大分・大阪の各弁護士会から同趣旨の意見書や要請書が出されています。

6月〜7月・・・、他の弁護士会や市民団体などから、速記官の養成再開を求める声が最高裁や国会に寄せられるようなうねり、感じませんか!

 

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2009年05月23日

今年も国会議員要請行動

5月22日、主に参議院の法務委員会所属議員を訪ねて「速記録による裁判記録作成の法制化のお願い」行動を行いました。

鶴見会長以下8名が参加し、午前〜午後と時間の許す限り各室を訪れ、要請行動の趣旨をお話しし、最近の新聞報道コピー、全日本難聴者・中途失聴者団体連合会からの最高裁などへの情報保障についての要望の紹介、大阪・大分県・栃木県各弁護士会の要請書や声明、意見書の紹介をしつつ、全国の速記官配置の状況や最近の「はやとくん」の長足の進歩ぶり=特に「レシーブはやと」についても紹介しました。

在室されている議員の先生方は、みなさん快く面談の時間をとってくださいました。残念ながら不在の場合は秘書を方にお話をして資料を託しました。

千葉景子議員は以前、法務委員会で質問されたことを話されて、その話ぶりから何とか動かしていきたいという熱意を感じ取ることができました。

仁比聡平議員井上哲士議員とともに1時間10分もの時間をかけて応じていただき、「はやとくん」のことをもっと知らせていかなければ、というアドバイスをいただきました。

今野 東議員は平成19年から法務委員を務めておられますが、裁判所速記官のことについては詳しくないとかでいろいろと質問を受けました。きっと持参した資料を読んでいただけると感じました。(左側写真)

衆議院では時間の関係もあって保坂展人議員お一人だけの訪問となりました。「裁判員制度を問い直す議員連盟」の事務局長をされておられて、速記官問題にも関心を持っておられます。速記官についての話のあと、議員からは「音声認識システムは駄目だよ、というメールが職員からあった」とか、「裁判員がバスを使って来てもバス代出ないってホント?」というような話にまで及びました。(右側写真)

江田五月議長には参加者全員で表敬訪問しましたが、あいにく議長公邸に赴かれているとのことでお会いすることはできませんでした。

動き出した裁判員制度を受けて、衆議院・参議院法務委員会で速記官のこと、情報保障のことなど、裁判員の目線に立った議論がもっと活発に起こってほしい!との思いを胸に議員会館を後にしました。

  今野 東参議院議員と.JPG    保坂展人衆議院議員と.JPG


 

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2009年05月20日

「速記録なし不安」→北海道新聞、「津軽弁難しく識別不能」→日経新聞

いよいよ明日以降の起訴の中から裁判員対象事件が裁判員裁判の手続きに入ることになりました。

裁判員になることへの抵抗感や守秘義務、取り調べの可視化などなど様々な課題がマスコミを通じて市民や専門家の声として紹介されています。
花子たち速記官が主張している「裁判員裁判こそ速記録が必要!」との声はかき消されてしまいそうですが、こうして2紙に大きく報道がされました。
ぜひお読み下さい。

日経新聞のほうに「関西弁OKだが・・・」というサブ見出しがありますが、花子の知り合いで「どうしてこんな認識になるのか??理解不能」と首をかしげる関西弁弁護士がおられますので、文句なしOKとは言い難いのだと思いますが。

皆さまの地の言葉はいかがですか。

    5月18日付け北海道新聞記事.jpg    5月19日付け日経新聞.jpg

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2009年05月16日

こっちは大丈夫?

5月14日付けの新聞に「次世代スーパーコンピュータ」の開発から、業績悪化を理由にNECが撤退し、ともに担当していた日立も撤退することになって計画が中断したというような趣旨の報道がありました。

あれ? なんか同じようなことが裁判所の音声認識システムの開発でもあったなと思い出しました。

それは2003年に最高裁が日本IBMに依頼して始めた開発研究計画、これがほぼ1年で日本IBMが撤退という事態となったときのことです。

開発規模は桁違いですが、国家予算の1%に満たない裁判所予算からすれば大きな額を投じた計画が出鼻をくじかれました。
しかも、脚本に基づく模範尋問のやりとりを音声認識させ、最高裁の陣頭指揮の下、「ほれ、こんなにできるよ」と全国の法曹関係者や裁判所職員に幻想を振りまいた後の撤退でした。

その後、新たな開発研究業者の選定に丸3年を要し、2006年から現在のNECが担っています。

NECによって開発研究が進められていく中で、最高裁は音声認識システムによって調書を作ることを断念し、検索機能として利用すると、2008年5月に方向転換を表明しました。

全国各地の裁判員裁判法廷に音声認識システムの装置一式が据えられて(4月15日、21日付け記事参照)、職員・法曹関係者・マスコミに公開されています。参加した弁護士などの話を聞くかぎりでは、まだまだ実用化にはほど遠いのではないかという思いがします。

NECのこの動き、もし裁判所で起こったら・・・

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2009年05月01日

いよいよ裁判員制度がスタートする5月です。

日本経済新聞5月1日夕刊.jpg今日は5月1日、花子にとってはやはりメーデーが欠かせません。
文字通りの五月晴れの下、今年も参加してきました。いや〜暑かった〜
 

司法界にとっての5月は裁判員制度がスタート、これがメインでしょう。
日本経済新聞に、とにかく賑わいするところにPRしようというのでしょうか、大阪の食博で検察庁が宣伝活動をした様子が報道されていました。

制度発足を目前にして、この制度をもっと知ってもらいたいということでしょうが、各界から寄せられている意見、取り調べの全面的な可視化や、聴覚や視覚に障がいのある人でもリアルタイム字幕や点字など、このような方策を講じますから安心して参加してくださいというような具体的な呼び掛けがなく、「サイバンインコ」で浮かれていては困るなあ〜と、新制度発足を前に気がかりは尽きません。

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2009年04月24日

東京地家裁八王子支部が立川支部にリニューアルオープン

4月20日に従来の東京地家裁八王子支部が移転して、東京地家裁立川支部と名を改めリニューアルオープンしました。
裁判管轄としては八王子支部と同じとのことです。
もともと八王子支部というのは、支部とは言っても中くらいの地裁規模に匹敵する大きな支部で、来月から始まる裁判員裁判が実施される支部に指定されています。
なんと地上8階、地下1階建てで、法廷が31もあるということです。すごい大きな支部ですね。

そして地裁本庁でも少なくなっている速記官ですが、この立川支部には7名いて、裁判員裁判への備えがなされています。心強い支部ですね〜

「法治国家つまみぐい」ブログの4月20日欄に“はじめまして、立川支部です”として写真入りで紹介されていました。http://miso.txt-nifty.com/

ちゃんと速記官がいて始まる裁判員裁判、全国から注目を浴びる裁判所となるかもしれない、そんな予感が・・。


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2009年04月21日

“音声認識テスト運用説明会に参加して”守る会大阪支部ニュースから(2)

職員(1/6)と関係者(1/14)に対して音声認識テスト運用の説明会がわれました。参加した方の意見をまとめて、その実態を検証しました。ブログ前頁の法廷スケッチを参照いただければと思います。

どこまで進んだ?音声認識システム
職員向けは、操作担当部が対象でした。
まず標準語でデモンストレーションは淡々と進み、とにかく書記官は操作に慣れてください、とのことでした。
でも、やはり、気になるのは、「関西語」と言われている関西弁。
隠さはったけど→「格差畑」
言うてません→「よって、ません」 こんな誤変換も、そのうち解消できるのしょうか?

検察官・弁護人へのお願い
「発言の重なり」や「方言」は言い直してもらわないとあかんということらしい。
それと、書類をめくるときは、マイクから離して。雑音はアウトです。

ピンマイクはくせもの
テストでは、検察官席、弁護人席で、それぞれ1個ずつしかありませんでした。
ピンマイクでは拾い切れない発言者以外からの異議も予想されます。
また、証言台へ移動して尋問すると、証言台のマイクとかぶり、どちらの発言なのか分かりにくくなるようです。
これらも、「発言者の変更」「異議」などで、書記官が「メモ」をつけて補わなければなりません。
ですが、見ていると微妙に認識結果が遅れて表示されるので、錯綜すると、その場で書記官が操作するのは、なかなか大変なようです。
評議室では、ビデオとリンクして検索ができるので、さほど問題にはならないのでしょうか?

異議のときはまずお名前
カメラは証言台を映す1台のみ。異議を出した人の映像はありません。
なので、異議のときは、名前を名のってから発言してもらったほうがよさそうです。(ちなみに、テストでは、音声認識とリンクしているピンマイク以外のマイクは、証言台と裁判官席のマイクのみです。)
音声認識結果は、記録ではなく、検索の手段だそうです。
ということは、法廷では、音声認識されていく画面は書記官にしか見えないし、他の者は音声認識結果にメモも付けられない状態ということです。
ピンマイクは充電しておかないと使い物にならなくなります。ついうっかりで充電し忘れないようにしましょう。

法廷は、機材でいっぱい
壁と各当事者席には、大型モニターとモニター。
そして、書記官の席には、モニタープラス、音声認識のディスプレイ、カメラ、キーボード。
ピンマイクの受信機や送信機、その充電器。そして、従来のデジタル録音機とその充電器もある。
書記官席の横には、大きなパソコンが2台(アプリケーション用と音声認識用)、書画カメラ台や、従来の拡声器のアンプが所狭しと置いてある。その間を縫うようにコード類がはい回ってます。

とにかく、書記官は大変
せめて、調書を作成する労力から解放できるぐらいの音声認識に仕上げてほしいものです。

関係者へのアンケート
・検察官と弁護人へは、ピンマイクについて。
・模擬裁判員へは、評議室で利用して気づいた点。
・裁判官への内容は、検索機能について。
・書記官への内容は、スイッチの操作性、画面の遷移、事前の単語登録等について行われたようです。

その他
・反訳書の作成・・・記録した裁判情報を利用して反訳書を作成
・裁判の記録方式の選択・・・
 @映像・音声・音声認識結果
 A音声・音声認識結果
 B音声のみ
・証人と通訳人の音声認識を停止する・・・「する」「しない」が設定できます。

1月15日付けで各紙報道
 毎日新聞に、取材を受けた笠松健一弁護士の「変換ミスもあり、速記官と組み合わせて利用していくべきだ」とのコメントが紹介されていました。
 後日、笠松弁護士に伺ったところ、弁護士に対する説明会では、弁護士にも試させてほしいと申し出て、検察官役などになって質問したりしたのだそうです。そうすると、「血痕」「結婚」と誤認識されたそうで、このようなコメントとなったとのことでした。
           ★
結論=法廷でのやり取りは生き物、機器満載でもとらえるには限界があります。
このままでは機器に振り回されそう。

posted by sokkikan at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月15日

“裁判員法廷スケッチ”守る会大阪支部ニュースから

来月からスタートする裁判員制度に使われる裁判員法廷が全国の裁判所にお目見えしています。裁判員法廷スケッチ.jpg

その法廷をスケッチして、どんな機器がどんなふうにセットされたのか、守る会大阪支部ニュースに掲載されていましたので紹介します。(画像をクリックしてじっくりとご覧ください。)

所狭しと機器が並んでいます。
従来の法廷なら、書記官席にパソコンと録音機、横には記録用ラックが置かれている程度でした。

裁判員法廷にこんなに機器が増えたのは、画像で分かりやすくというのに加え、音声認識システムが入ったためです。音声認識で記録が作れるというわけでもないのに、こんなに一杯セットして、しかもこれを書記官が1人で操作しなければならない・・・、大変なことです。

速記官を必要に応じて配置するようにすれば、「記録作りは速記官にお任せ!」で、評議にも、当事者の訴訟準備にも間に合うようにできるという、必要かつ十分なすっきり裁判員法廷が実現できるのになあ〜。


 

posted by sokkikan at 22:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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