2014年11月16日

日本裁判官ネットワーク・秋の企画

日本裁判官ネットワーク・秋の企画に参加しました。

11月8日(土)午後1時〜、大阪市立大学文化交流センター・ホールで開催された日本裁判官ネットワーク・平成26年度秋の企画(講演とパネルディスカッション)に参加しました。

第1部は「法学部から『法服の王国』へ」と題して、著者の黒木亮さん(英国在住)の講演が、第2部は「当ネットが市民と交流して学んだことなど」として、ネットのメンバー・サポータの裁判官4名がパネリストとして、それぞれの思いを語りました。

「法服の王国」は、昭和40年から平成23年3月の福島第1原発爆発事故までの間、憲法と人権を護ることが裁判官の使命と考える裁判官と少しでも上の地位に就き権力をふるうことをめざす裁判官を軸に、裁判所内で強まる司法統制や司法行政の変遷のなか、長沼ナイキ訴訟、ブルーパージ(青法協会員裁判官などへの攻撃)、原発訴訟、公害訴訟などについて最高裁の司法官僚や現場の裁判官たちがどのように考え、何をしてきたか、詳細な取材などに基づいて書かれた小説で、同時代を過ごした裁判官から「ほぼ事実に沿った、ドキュメンタリーに近い小説」と評されているものです。

黒木さんは、@「法服の王国」を書くきっかけ、A自身の生い立ち、B「法服の王国」こぼれ話の3点を中心に話をされました。
黒木さん自身、北海道で育ち、早稲田大学時代は瀬古選手と一緒に箱根駅伝に出たこともあり、長距離ランナーとして活躍したこと、一方で、高校時代から足の怪我で辛い月日を送ったことや、卒業後、都市銀行、証券会社、総合商社に勤務したが、まったく関係ない事件の関係者にされてしまい裁判に関わるようになったことから強く裁判に関心を持ち、書くきっかけになったことを話されました。
こぼれ話のところは、ほとんど時間が足りなくなってしまいましたが、最後に、えん罪事件について触れ、過去の検証をすること、裁判官の増員と法曹一元の実現、ディスカバリー制度の導入の必要性、裁判でのウソには厳しいペナルティーを科すべきなどと話しました。

法服の王国は、裁判所の裏面史も見えて、とても興味深く読めるものです。実名で登場する人もいて、主人公たちのモデルが誰かを推測しながら読むのも一興です。まだ読んでいない方には、ぜひ、ご一読をお勧めします。

第2部のパネルディスカッションでは、4名のパネリストから、それぞれの思いが語られました。「もの言えば、身分あやしき裁判所」の時代から、裁判員裁判が始まり、これまでプロがあうんの呼吸で済ませていたことが、それでは通らなくなったこと、市民にも分かる裁判にするために基本を分かりやすく説明するコミュニケーション能力を高めなければならないこと、裁判官ネットワークも設立当初の原点に立ち返った活動の必要などが話されました。

その後、会場を移して交流・懇親会となりましたが、メンバー、サポータ、ファンクラブなど会場いっぱいの参加者で盛り上がりました。私も発言の機会があり、裁判所の裁判官や職員の増員の必要性、とりわけ裁判所速記官の養成再開の必要性を強調しました。また、ファンクラブの会員は増えているが、メンバー会員拡大が課題であることなどが確認されました。
(太郎)

この度、速記官制度を守る会のブログに投稿させていただくことになりました。花子さんから「太郎」とニックネームをつけていただきました。私の方は、主に東京の守る会のニュースなどをアップさせていただきます。花子さんと一緒に、速記をめぐるニュースや速記官制度を守る会の取り組み、日頃の思いなど、折に触れて記事をアップしていきたいと考えています。
今後ともよろしくい願いします。

11月5日付、釧路弁護士会の「裁判所速記官の養成再開と適正な配置を求める会長声明」とても嬉しいニュースです。速記官の養成再開を求める運動にとって心強い限りです。北海道で初めてですが、他の弁護士会にも、こうした動きを広めていきたいものです。29〜30日のはやとくんフォーラムでも、再度訴えましょう。(太郎)









posted by sokkikan at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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