2012年12月26日

「法廷における方言」こんな立派な本が出版されました。

「法廷における方言」、裁判所速記官なら日常的に接している法廷における方言が「法廷における方言」.JPG、「臨床ことば学」という学問として集大成されたとも言える本が出版(和泉書院・5000円+税)されました。
著者は札埜和男氏です。

帯に記された次の本書紹介が的確です。
「法廷で大阪弁は使われているのか? 『裁判の場で方言はふさわしくない』という裁判官の発言を受けて、裁判傍聴に通いつめ明らかにした、本邦初の『法廷における方言』に関する研究書。機能・権力・言語権の視座から分析し、沖縄やアイヌの言語をめぐる裁判、韓国やアメリカでの書記言語等についても言及しながら、方言で話す権利『方言権』を主張する。あわせて今後の裁判員制度における方言の活用を提案する。」
とあります。

目次は、
第1章 本研究の目的・意義・方法など
第2章 法廷における大阪(関西)方言の機能
第3章 方言の記録をめぐる問題
第4章 権力・権威の視座より
第5章 言語権・方言権の視座より
第6章 臨床ことば学の立場から
第7章 本研究の問題点と課題など

こうしてみると、堅苦しそうに思われるかもしれませんが、決してそうではありません。それは、本書は数多くの実際に法廷に臨んでいる実務家(裁判官や弁護士、書記官、速記官など)や、裁判関係者や研究者などへのインタビュー、そして法廷傍聴を積み重ね、更に裁判記録を閲覧し、具体的な解析を行い理論化するという姿勢を貫いておられることによるものと思われます。
裁判所速記官にとって希望の星となる一冊であることに違いありません。
ぜひお読みいただきたくお勧めいたします。




posted by sokkikan at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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