2012年10月16日

速記130年記念シンポジウム「講談落語速記本の興隆と大阪」開かれる

以下はワードワープ社のハルさんからのレポート、写真は兼子氏よりいただきました。
明治15年、田鎖綱紀が日本傍聴筆記法講習会を開講した年から、今年はちょうど130年に当たります。
10月13日、これを記念して、シンポジウム「講談落語速記本の興隆と大阪」が、大阪福島区にできた大阪芸術大学ほたるまちキャンバスにおいて開催されました。

シンポジウムは2部に分かれ、第1部は旭堂南陵師による講談「越の海勇蔵」の関取出世話を楽しみ、第2部では、旭堂南陵氏(大阪芸術大学)、関山真理子氏(明治大学)、三牧 勉氏(日本速記協会)、三氏による講演を通じて、明治初期、速記術が興こり、庶民の娯楽の講談・落語から「速記本」として読み物が生まれ、本が絵本ではなく文字によって表現されるものになり、言文一致運動を推進する一つの役割を果たしてきたことを知りました。
シンポジウム会場.JPG

当時の速記術講習の期間は6か月だったそうです。中には2か月で演者について速記をしたという速記士もあらわれ、いささか?ではありますが、録音機もない時代、彼らは速記術に加えて記憶力と文章表現力の才が備わった人たちであったと想像できました。

 第1部の講談は、即日午後5時、日本速記協会ホームページ上に、速記士大堀吉治氏による「電子速記本」としてアップされました。大堀さんの佐竹式速記文字もPDFで見ることができます。さらに、当日会場には大型ディスプレーが用意されて、これに南陵師の語る口調そのままが字幕で表示されました。これを担当したのは電子速記「はやとくん」速記士、安達晴美さんがと、同楠本和宏さんです。

 現代は、言葉の文字化とその伝達手段は、方法・スピードともに電子化によって大きく変革を遂げてきています。「電子速記本」に添えられた「序」には、このシンポを企画された兼子次生氏のその思いが書かれています。そちらもぜひご覧ください。
蛇足ではありますが、南陵師の講談が終わった後もまだ字幕の文字はスクロールが続いており、ややあって終了。このとき、会場から2度目の拍手が起こりました。「はやとくん」関係者である私は少し感動したことをつけ加えておきたいと思います。かわいい
リアルタイム字幕.JPG

また、日本の速記130周年「速記の日」展示・講演会が次のような内容・日程で開催されます。
ご都合よろしければ、ぜひご参加ください。
〜文明開化期の速記講習会・講演「岩手に速記文化の源流を探る」
                                       ・講演「三遊亭圓朝と怪談牡丹燈籠」〜
日時 平成24年10月28日(日)10:00〜16:00
ところ 盛岡市先人記念館地下ホール
主催 日本速記協会 盛岡市教育委員会



posted by sokkikan at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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