2012年03月11日

「速記官制度を守る会第15回総会」開催しました。 

3月10日、東京において開催しました。
第15回守る会総会.JPG

第1部「本当に裁判員裁判に証言調書は必要ないのか」をテーマにお二人の報告を受けました。
まず裁判員経験者の田口真義氏です。

田口氏は他の4人の経験者と共同で「裁判員制度と周辺環境における提言書」(内容は13項目)を出され、全国の裁判員裁判実施庁に持参(既に33庁に手渡し)しています。
裁判員を経験した一国民として、司法と国民を近づけるために何かできないかと考え、「提言書」という形になったということのようです。

田口氏は「裁判所に速記官がいるのは当たり前」と考えていて、法廷で文字表示するのが見えたときも、「今の速記はこうなっているのか」と思いつつ、「え〜」や「あ〜う〜」まで一話としてとらえていることに疑問が起きたとのことです。
速記官のことや「ステンチュラ」のことは今回初めて知り、更に速記官がゼロの配置図を見てびっくりですと、率直に話されました。

13項目にわたる提言の中で幾つかの項目が逐語録=速記録の必要性と関係するけれど、特に提言1の「公判前整理手続は可能な限り裁判員に提示すること」を強調されました。
「裁判員には争点整理表しか渡されない、せめて手続の議事録などを提示してほしい。読む時間は十分ある。でなければ裁判員と裁判官との間に情報の格差が生じるではないか。」という点でした。

また「裁判というのは人を裁くためにあるというよりも、自分も含めた国民を守るためにあると考えている。」
「公判期日を例えば週1回にしたほうが参加しやすいのではないかという声もあるが、被告人の勾留が長引くことの弊害のほうが大きいと考える。」と、裁判員経験を踏まえたご自身の考えを述べられ、会場を新鮮な空気でいっぱいにされました。


次は埼玉弁護士会速記録問題対策特別委員会の樋口崇弁護士に活動報告をいただきました。
全国でただ一つの特別委員会では長らくアンケート活動をしており、最近は音声認識の利用についても調査している。
裁判所では先ごろvista対応になったと聞くが、音声認識を速記官の対立軸としてとらえるのではなく、費用対効果の観点からも考えていきたい
また速記官の養成停止から年月がたち、法曹の中でも速記官のイメージが薄れてきているのではないかと危惧されるので、法曹へのアピールも大切ではないかと述べられました。

第2部は総会に移りました。
活動報告、とりわけ「ステンチュラ」の官支給をお願いして衆参の法務委員への訪問活動は、全国からの切実な訴えが多くの議員に届いていて、私たちの訴えに共感が得られたという報告は感動的でした。

まだまだ実現まで道のりは遠いかもしれませんが、私たちの道理ある官支給のお願いに確信をもって、引き続き出来ることは何でもやっていくという決意を新たにした総会となりました。

もちろんテーマは反語です。「裁判員裁判の入口から出口まできちんと速記録を残す必要あり」ですね、経験者が語る言葉は重い! また明日からがんばりましょう!



posted by sokkikan at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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