2012年01月05日

花子だって仕事始め。総会アピール送付。

仕事始めが過ぎ、職場はもう忙しい日常を迎えていることでしょう。

速記官OGの花子も、昨年末開催した「速記官制度を守る会大阪支部総会」アピールを最高裁はじめ、国会の関係各部署、政党、全国の弁護士会やマスコミなど169箇所に送付いたしました。
以下にアピール全文を掲載いたします。


     速記官制度を守る会大阪支部第14回総会アピール
                          2011年12月14日
2009年5月21日から始まった裁判員制度はまもなく丸3年を迎え、裁判員裁判が刑事裁判の基幹として定着しつつあります。最高裁統計によれば、既に2000件を超える判決が裁判員裁判で行われたとのことです。

一方、冤罪として見直される過去の判決もこの間相次いで報道され、また、再審開始の動きも少なくありません。裁判員裁判においても、裁判員裁判で無罪となったものが高裁で逆転有罪となったり、またその逆の事例もあります。今後とも,裁判の困難性と重要性はますます高まると思われます。

私たちは、公正で適正な裁判の実現のため、一審の、特に争いのある裁判の公判記録は裁判所速記官の手によって迅速・正確に作成する必要性を訴えてきました。もちろん民事事件においても、速記録の必要な事件への立会要請には応えられるよう、司法サービスをより充実させなければなりません。

このような私たちの思いは弁護士会にもご理解いただき、
奈良弁護士会では2月5日、6点にもわたる明快な理由を列挙した上で「裁判所速記官の養成再開を求める総会決議」がなされました。

大阪弁護士会でも3月3日、全国各地では裁判員裁判への速記官立会が行われているにもかかわらず、大阪地裁では1件も行われていないことに対して「裁判員裁判への速記官立会について(要望)」
書が会長名で出されました。

続いて和歌山弁護士会では6月23日、裁判所速記官の優位性を4点挙げた「裁判所速記官の養成再開を求める会長声明」を出されました。
今後ともこのような動きが全国に広がることを強く期待します。

日本より一足早く裁判への国民参加が始まった韓国の速記事情はどうなのか、昨年秋行われた韓国国民参与裁判視察団(司法改革大阪各界懇談会主催)の報告では,参与裁判ではずっと速記者が立ち会っていたとのことであり、法院(裁判所)との懇談会でも「参与裁判は選任手続から証拠調べまで100%速記者が立ち会ってリアルタイム速記をしている」との明確な説明がなされたとのことでした。

こうした情勢の下、本日私たちは「日米の法廷速記」についてお二方の講演をいただきました。
スタンフォード大学准教授・井上美弥子氏からは、最近の社会言語学における裁判速記録に関する研究と、民間で働くデポジション専門のコートリポーターの現状について興味深いお話を伺いました。

信岡登紫子弁護士(大阪弁護士会)からは、速記録は「早くて正確」と簡潔に定義づけ、翌朝に速記録草稿が届いた経験を語られました。「村木裁判」に限らず、速記官が在廷していることで尋問者も証人も記録されていることが意識でき、明確な応答を心がけることができる。録音反訳とは異なる点であると述べられました。

このように,公判廷の記録は速記官の手によって迅速・正確に提供することは世界標準となっていますが,最高裁は不当にも養成再開に応じようとしません。このままでは速記官数は減少の一途をたどり,リアルタイム速記「はやとくん」の技術を継続発展させることすら望めません。適正迅速な裁判のためには重大な危機といえます。

私たちは、今後とも裁判の主体となる市民の方々や、関心をお持ちの諸団体に広く訴えていくとともに、最高裁、国
会、「裁判員制度に関する検討会」等に対して、裁判所速記官の養成再開を求め続ける活動を粘り強く続けます。




posted by sokkikan at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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