2011年09月03日

DVD視聴で「審理」、これでは「直接主義」を謳うことはできない

朝日新聞(2011/9/2)報道によれば、9月1日仙台地方裁判所において、3・11大震災で中断していた裁判員裁判の判決が行われたとのことです。

裁判員を新たに選んで再開、審理をしたとのことですが、何とこの審理というのは、大震災前に行われた証人尋問などを録画したDVD映像を視聴する「審理」だったというのです。


裁判所が「裁判員の負担を軽減したい」としてDVD利用を提案して実施されたとのことですが、この報道どおりなら、「裁判員の負担軽減」のためにしてあげたという裁判所の言い分には首をかしげてしまいます。


裁判員裁判は直接主義、口頭主義が第一であり、それを基本として裁判員が直接質問することができ、それらも含めて法廷という空間全体を裁判員が五感でとらえた上で評議に臨むというのがこの制度の真髄ではなかったのか。


記事では「DVD映像は裁判員の席の前に置かれたモニターに流され、22日から26日まで毎日続いた。」とあり、裁判員の声として「16時間もDVDを見て目が疲れた。証人に質問して、もう少し突っ込みたかったという思いはある」と紹介しています。


3人の裁判官は元のままだったのだろうか? DVD映像に対応する速記録は手元に配られたのだろうか? 弁護人、検察官もそろって黙ってDVDを見続けた? 疑問は次々です。


もし花子が裁判員に選ばれるとしても、こんな裁判員裁判ならお断りしたいです。



posted by sokkikan at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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