2011年04月12日

4月23日「韓国の陪審裁判と可視化に学ぶ」シンポジウム

標記シンポが−裁判員制度の改良と全面可視化の実現に向けて−というサブタイトルを冠して開催されます。
大阪弁護士会・司法改革大阪各界懇談会の共催です。

◆日 時 2011年4月23日(土) 午後1時00分〜4時30分
◆場 所 大阪弁護士会館10階 模擬法廷会議室
 (大阪市北区西天満1−12−5)
◆参加費・申し込み
  無料・事前申し込み不要

この企画、実は日弁連主催の「世界の捜査官が語る−取調べの可視化−捜査実務は変わったか」という国際シンポ(東京・大阪・広島)の合間をぬって開こうと企画していたところ、原発事故による放射能汚染の影響を受けて、海外ゲスト(米・英・豪)の来日がかなわず延期となったため、韓国の李教授に来日を要請し、開催されることになったものです。


裁判員制度は2009年5月にスタートし間もなく満2年です。
お隣の韓国では2008年1月から陪審員による国民参与裁判が実施され、5年間「試験実施」した後、その実施結果を分析したうえで憲法上の問題を検討し、韓国に適合する最終的なモデルを完成するとされています。

また、韓国ではすでに全面的な可視化が実施されていますが、法曹一元や検察官制度でも変革が行われており、その内容を知ることは、日本の制度のあり方を考える上で、非常に参考になると思われます。

前にこのブログで紹介しましたが、昨年11月、弁護士と市民混合の訪問団が国民参与裁判を傍聴したほか、ソウルの裁判所や弁護士会などと意見交換をしてきました。その際の企画についてお世話をいただいたのも李教授です。

李教授は日本語が堪能でいらっしゃるのはもちろん、韓国大法院(日本の最高裁にあたる)に設置されている国民参与裁判の調査・研究を行う「司法参与企画団」委員の任に当たられているとのことで、日韓の市民参加制度や刑事司法の在り方を考える好企画です。皆さん是非ご参加下さい。

◆プログラム
*基調報告
「韓国国民参与裁判の現状と課題−刑事司法改革の動向を含めて」
      李 東熹氏(韓国国立警察大学教授) 
*韓国国民参与裁判視察報告
  司法改革大阪各界懇談会「韓国視察団」メンバー
(休 憩)
*パネルディスカッション
「日韓における市民の司法参加制度の比較と今後の刑事司法の課題」
 パネリスト
  李 東熹氏
  上口達夫氏(司法改革大阪各界懇談会「韓国視察団」事務局長)
  安原 浩氏(兵庫県弁護士会会員、元・松山家裁所長)
 コーディネイター 
  西村 健氏(日弁連 裁判員本部事務局次長)



posted by sokkikan at 14:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自己レスです。
朝、出がけから大雨で心配しましたが、準備された会場には市民と専門家(弁護士含む)がちょうど半分ずつという参加で会場はほどよく埋まりました。
新聞報道で来られた市民の方も多く、関心の高さが窺えました。
李教授講演で花子が一番衝撃を受けたのは、「警察官調書は法廷には出せない」ことが韓国では貫徹されているということでした。
その内容を証言で出すためには、裏付けとして、取り調べを録音や映像で撮っておく=可視化が必須とのことでした。
速記官としてかつて立ち会った法廷が思い出されました。取り調べた警察官と被告人の言い分の水掛け論が延々と続くばかり、客観的なものは何も残されていないのです。
警察や検察のすべての取り調べが可視化されれば、こんな無駄な時間を費やす必要はありません。
裁判員裁判はもちろん、一般的にも、冤罪防止のためにも取り調べの全面的な可視化が今こそ必要だとの思いを新たにした企画でした。

Posted by 花子 at 2011年04月30日 20:13
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