2011年02月27日

第14回総会、内容豊かに開催しました。

2月19日、東京において第14回総会が開催されました。
裁判所速記官制度を守れ!と作られた会ですが、14回もの総会を数えるにいたりました。


冒頭、鶴見会長より、今年ならではの挨拶が胸を打ちました。ごく一部の紹介ですが、

「検事調書改ざんという事実が明らかになり、「前代未聞」であるかのような報道があるが、過去の冤罪事件からひもとくと、綿々とつながっていると指摘したい。無罪を示す証拠を隠す例は枚挙に暇がないといえる。可視化は有効な手段だが、それだけでは足りない。公判廷での審理において、捜査段階の供述調書は証拠としないのは当然だが、法廷供述は客観的に正確に文字化して記録されなければ、その後の訴訟活動が機能しない。公判での直接主義・口頭主義が徹底し、当事者による交互尋問によって裁判官・裁判員が心証を形成する、その過程を客観的に正確に残す速記録こそ、その原点にある。裁判員裁判の検証が本格化する今、この原点を改めて確認しあい運動を進めたい。」

次に、長らく布川事件の弁護団長として御活躍の柴田五郎弁護士から「真実発見と記録のかかわり」と題して講演をいただきました。
柴田五郎弁護士.jpg
布川事件は1審の途中から速記官によって速記録が作られており、控訴審から弁護人となって「その前の要約調書と違って、調書が生きている。全然立ち会っていない1審だが、立ち会っているのと同じ状況が目に浮かぶ」と述べられました。そうした速記録の中から目撃証言などを詳細に検討し、この事件は成り立たない、無実だと確信して弁護活動をやると決めたとのことでした。
詳細な矛盾点の指摘が何点もありましたが後刻に譲ることにします。現在、再審公判中です。

その後、総会で出された特徴的なことを三点紹介します。

・埼玉弁護士会では、裁判員裁判を担当した弁護士に「音声認識システムなどの活用に関するアンケート」を取り組んでいる。まとまれば報告したい。


・裁判員裁判への速記官立会に関しては、「認めない」と一律に地裁で決めているのかと思える大阪地裁の実情。その他、東京はじめ各地では通常の事件と同じように速記官が立会要請がされている例。裁判官の転勤によって立会要請がされた例の報告などありました。


・全国の速記官の多数が私費購入を余儀なくされている速記タイプ・ステンチュラ問題について、年月とともにメンテナンスだけでは乗り切れない事態となり、官費支給の願いは切実。他団体とも協力してなんとか実現しよう。


なかなか出口の見えない裁判所速記官の養成再開ですが、総会に参加すると若い速記官が元気いっぱい! 

あんなに寒かった冬だって、今はもう春陽が!

応援団もいっぱいだし、土筆気分でむくむくいこう。




posted by sokkikan at 15:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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