2010年05月22日

全国で初めて、要約筆記者が裁判員裁判に

新聞やテレビで、補充裁判員に選任された聴覚障害者の方のために要約筆記者3人が配置されたという報道がありました。奈良地裁の裁判員裁判です。

以前、裁判員裁判を周知させる取り組みの中では、聴覚に障害がある方が裁判員に選任された場合、最高裁は手話通訳者を配置することを主に考えて模擬裁判などを行っていましたが、手話が通訳手段とならない方も相当数おられる現状を踏まえその対応が注目されていたところでした。

今回、詳しいことは不明ですが、補充裁判員に選任された方に要約筆記による情報保障が行われ、「判決後の記者会見で『配慮してもらい、困ったことはなかった』と話した。」(5月22日付け朝日新聞)と報道されていて、聴覚に障害があっても裁判員として裁判に参加できる道が開かれたことはよかったと思います。

今後も、同じような事例や、更に当事者としてという場合もあるかもしれません。

そんなとき、全国の裁判所にいる速記官という法廷速記の専門職の技術を使わないなんて、あまりにももったいない。
ぜひ速記官によるリアルタイム字幕による情報保障の活用
を考えていただきたいと思います。



posted by sokkikan at 22:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。専門用語も理解して、かつリアルタイム入力の技術ももっている速記官の方々が、聴覚障害の特性についての勉強をなさった上で対応されたほうが、いいのではないかと思っている要約筆記奉仕員のひよっこです。
障害者の方々が「全文入力されるとかえって理解しがたい」とおっしゃる点をどうクリアするかも、課題のひとつかもしれません。。。
速記官の方々のすばらしい能力を裁判員制度にも役立てていただけたらいいのになぁと思っています。
突然おじゃまいたしました。
Posted by たけひこ at 2010年05月24日 22:57
たけひこ様 コメントありがとうございます。
確かに、今まで講演会などで速記による字幕付けの経験から推し量ると、情報量の多さというのがネックになるかなと思われる場面もありました。特に学術的、専門的なことが立て板に水となると、ちょっと読む側が大変と思ったことも事実ありました。
その点、幸いというか、裁判所では基本的に一問一答で審理が進むことになっていますし、特に裁判員裁判ではこの点がより分かりやすい言葉で進められているようですので、リアルタイム速記でも「全文入力で理解しがたい」ということは避けられるのではないかなと思います。
ただ、模擬にせよ、こういう検証をする機会が、今、速記官に与えられていないものですから「思います」としか言えないのが残念なことです。
Posted by 花子 at 2010年05月25日 22:27
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