2010年03月19日

こんなときこそリアルタイム速記、じゃないでしょうか。

今日3月19日付けの朝日新聞朝刊(大阪本社版)で、
大きく「誤訳6割『裁判員に影響』」見出しの報道がありました。
大阪地裁の裁判員裁判です。

英語を母語とする通訳事件で誤訳が判決に影響を与えたのではないかと、弁護人が審理を地裁に差し戻すように求めて大阪高裁に控訴しているという内容です。
審理過程すべてがDVD化されたものに基づいて、通訳論が専門の大学教授によって鑑定がなされたということで、誤訳の事例が詳細に紹介されています。

この報道を見て、10年ほど前、オーストラリアで日本人が被告人となった刑事裁判の弁護人をされた弁護士が、速記官制度を守る会大阪支部でされた報告を思い出しました。

オーストラリアでの裁判は、当然通訳を介して英語で行われたのですが、そのやりとりのすべてがリアルタイム速記で弁護人席のモニターに表示されたということでした。

弁護人はモニターを見て、日本語での応答が、最もふさわしい英語に通訳されているか、誤訳はないか、ということを即座に検証することが可能だった、ということでした。

これはすごい!こんなシステムを日本でも!と花子の夢となりました。

これが今、10年もたたぬ間に夢ではなくなっています。
リアルタイム速記「はやとくん」は、迅速でかつ公正を求める裁判の場で役に立ちます。



posted by sokkikan at 20:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめてお邪魔します。通訳者です。リアルタイム速記は非常に重要なシステムだと思います。しかし、誤訳があったのかなかったのかを判断するには、外国語と日本語の両方が速記される必要があり、また、モニターを見る人がその両言語を理解するという条件において初めて、通訳の誤訳の検証に効力を発揮するのだと思うのですが・・・。いかがでしょうか?
Posted by MAYA at 2010年03月21日 16:42
MAYAさん、コメントありがとうございます。ご指摘は全くその通りです。例に挙げたオーストラリアの法廷の場合は、日本人の複数弁護人のうち1人が被告人の主張を十分に把握し、かつ英語を理解するという前提の基で大いに役にたったということです。
例の場合、リアルタイム速記されたのは英語のみということでした。両言語が速記されているという例は知りません。日本の裁判所では日本語を用いるということになっていますから、日本語の速記しか行っていません。
Posted by 花子 at 2010年03月22日 09:46
通訳事件の問題点、裁判員裁判ということで明らかになったようなこともあるようです。今後、ますます通訳を必要とする裁判があるでしょう。
新聞やTV報道以上に問題点が指摘されているブログがありましたので紹介します。
http://culture0lang.blog49.fc2.com/
Posted by 花子 at 2010年03月26日 19:24
はじめまして。

法廷通訳者であり、現在それに関連する論文を集めているものですが、この速記制度、とても重要だと思いました。
正確性の検証というだけではなく、通訳者にとっても、こまぎれではなくある程度まとまって訳す対象となる話が目に入るので、より意味のわかる、ちゃんとした訳がしやすくなります。通訳者にとっても、そして聞いている人にとってもとても大切だと思いました。
またお邪魔させていただきます。
Posted by TAMAMI at 2010年04月27日 23:10
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