2008年07月05日

7月5日「評議室は怖くない?」日弁連司法シンポ・プレシンポ

75pure.JPG 5月17日の記事でプレプレ企画として紹介した、プレシンポが本日大阪弁護士会で行われました。
一日ぶっ通し企画です。
 (この「評議室は怖くない?」は、裁判員体験者の「怖かった・・」発言から、とのようでした。)

午前は模擬裁判「刑事裁判法廷を体験しよう!!」
午後前半はインタビュー「評議室で何が起こったか」
後半はパネルディスカッション「評議室は怖くない?」
  パネリスト 堀田 秀吾氏(明治大学法学部 准教授)
         西田 真基氏(大阪地方裁判所裁判官)
         吉池 浩嗣氏(大阪地方検察庁検察官)
         高見 秀一氏 弁護士(大阪弁護士会)
         模擬裁判裁判員役の方
  コーディネーター 秋田 真志氏 弁護士(大阪弁護士会)

 5月17日行われた裁判体Aと裁判体Bの評議内容は速記官によって速記録が作成され、本日のメインゲストというべき言語学者・堀田秀吾准教授によって詳しく解析され報告されました。(本ブログ5月17日付け参照)


 堀田准教授は、この2つの裁判体の裁判長や陪席裁判官と裁判員、あるいは裁判員同士がどのように議論をしたかを、その議論の偏りや、発言の満遍のなさ、それが論点数の多寡にも関連するとか、平易な言葉が裁判員の発言を促すとかと関連づけてチャート図にして参加者に示されました。
これは議論の複線化という言葉で呼ばれているとのことでした。


 本番になれば密室となる評議の場です。
 今のうちに、どのように議論が進められるのがよりいいのか、模擬の段階でもっとケースを積み重ねていくために、こういう専門家の存在は大きいと思いました。
 
長時間、たくさんの発言がありましたが、ごくごく一部、記録に関係するところを紹介します。 

 西田裁判官は、今までは大量の証拠書類や、速記録を読んで心証を形成していたが、これからは見て聞いて分かる裁判にしなければいけないと発言されました。

 吉池検察官は、パワーポイントなど使って分かりやすい立証をしていくが、聞いているときはよく分かったつもりでも時間がたつと忘れてしまう。検察官の主張はペーパーで裁判員に渡すように考えていると発言されました。

 ある裁判員は、発言をメモするのに時間がかかって、表情を見る暇もなかったと発言されました。

 裁判官は、見て聞いて分かる裁判と、ペーパーレスを強調されましたが、検察官はやはりペーパーを用意されるようです。

 裁判員もメモが大変なようです。

 やはりこの制度の主人公=裁判員の方の不安や、怖い!という思いを少しでもなくして参加していただくためにも、証言速記録を評議室に届ける、この「はやとくん」システムを裁判員制度の必須アイテムにしてほしいものです。

posted by sokkikan at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 今日の記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そっか、5日にあったんですね。
速記録を作成して、役目は済んでいたと思っていました・・・。
「チャート図」ですか。興味があります。
AとBの違いが一目で分かるものなら、是非見てみたいです。
Posted by at 2008年07月11日 07:50
 この分析をされた堀田准教授の了解が得られましたので、14日付け記事で紹介しますね。
この日の評議を速記されたんですから、きっとこの分析は一目で分かると思います。
Posted by 花子 at 2008年07月14日 13:14
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