コスタリカってどこにあるの?というくらいあまり知られていませんが、北米と南米をつなぐ細長い地域にある幾つかの国の中の一つです。少し南下するとパナマ運河があり、内戦などきな臭い地域にあって、唯一「軍隊を持たない平和国家」として世界の尊敬を集める類い希な国です。世界中でこういうすっきりとした憲法を持っている国はコスタリカだけ。立派な前文や、第9条で戦争放棄を掲げる日本は、コスタリカからは親近感が持たれていますが、莫大な防衛費を要する自衛隊と、米軍基地のある現状から、決して日本国憲法が活かされているとは言えません。
コスタリカでは、その憲法は本当に活かされているのでしょうか、この目で見聞してきました。
人口約500万の発展途上にある国です。
今から63年前の'49年、内戦の後「武器は勝利をもたらす、しかし自由をもたらすことができるのは法律のみだ」と当時のフィゲーレス大統領提唱の下、軍隊放棄の憲法が制定されたとのこと。そして国を豊かにするために国家予算の3割を占めていた軍事費をそっくり教育・医療の無料化に移行させ、それがずっと今日まで続いているという。周辺国で紛争が起きると、打開策を積極外交をして平和を輸出し、隣国ニカラグアからの難民100万を受け入れ、等しく無償教育をしていると聞くと、その度量に驚くばかり。
ツアー内容は自然探訪を少し、あとは国会、最高裁、国連平和大学訪問と、フィゲーレス元大統領夫人カレンさんやロベルト・サモラ弁護士との懇談という濃密なものでした。
その上更に欲張って裁判所へ傍聴に行こうとM氏を先頭に出掛けたものの、既に本日は終了とのことで傍聴はかないませんでした。
最高裁の広報の女性に伺うと、刑事法廷は口頭ですべて行われる、陪審制度はとっていない、記録は、速記者という職種はないが、裁判官の秘書役割の人が記録を取ったり、ビデオなどが併用されているということでした。以前のアメリカ視察でもコートリポーターは裁判官の秘書役割を兼ねておられたので、きっと同じような位置付けになっているのでしょう。
このツアーでは同行の伊藤さんから適宜レクチャーがあり、訪問・懇談とも充実したこと、この上ありませんでした。
少し写真を載せます、コスタリカに興味を持っていただけますように。
(昨年12月、コスタリカ初の女性大統領チンチージャ氏が来日されました。日本記者クラブでの会見の様子がこちらで見ることができます。記者の代表質問は伊藤さんです。→http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2011/12/r00023632/ )


